あまりご存知ない方も多いようですが、公立私立を問わず、高校進学に際して国から「就学支援金」という名の授業料支援制度があります。
公立高校の実質無償化といった施策も、つまりは授業料相当額の就学支援金が支給されることによるものです。そしてこの制度は、世帯年収によるものの、私立高校においても適用される制度なのです。
保護者世代の当時であれば、私立高校の高額な授業料を敬遠しての公立志望という方も多かったかと思いますが、少しでも柔軟な進路選択を可能にし、また学習機会を公平なものにするため、こういった経済的側面からの支援も拡大しているのです。
また、埼玉県在住かつ埼玉県内の私立高校に通う場合には、国からの就学支援金に加え、「父母負担軽減事業補助制度」という名の補助金の上乗せがあります。
お子様の進路選択に、少しでも柔軟性と幅を持って検討ができるよう、こういった支援制度について、確認してみましょう。
進学補助制度(埼玉県の場合)
MEMO
- 目安年収はモデル世帯(夫婦片働き・子ども二人=高校生一人、中学生一人)の場合
- 補助額の合計が授業料を超える場合は、授業料が上限
これらの補助額は私立高校の平均授業料を勘案して設定されています。つまり私立高校とは言え、以前に比べれば経済的な負担はかなり減免されているのです。
特に埼玉県の生徒一人当たり補助単価は、全国3位という手厚いものになっています。いずれも通学先となる学校に申請すれば済む利用しやすい制度ですので、該当する場合は積極的に活用し、お子様の未来を応援しましょう!