雑学実験室vol.4 テーブルの上で死海を再現!

アラビア半島に位置し、海水の約10倍もの塩分濃度ゆえに人が浮くほどの浮力を持つ塩湖「死海」。今回は、おなじみの迷コンビが机の上で死海を再現。果たしてどれだけの塩水を作れば、物体が浮かぶようになるのか!?

こだニャン

白石先生は死海って知ってるかニャン?
ああ、この間も行ってきたところだよ。ちゃんと歯磨きしてくださいって注意されちゃった(笑)

シライシ

こだニャン

それは歯科医だニャン・・・。
冗談だよ、じょーだん!人が浮かぶ湖のことでしょ?

シライシ

こだニャン

ところで死海はなんで人が浮くのか知ってるかニャン?
そりゃ塩分が濃いからでしょ?

シライシ

こだニャン

塩分が濃いとなんで浮くニャン?
・・・。全然分かりません!教えてください!!

シライシ

こだニャン

急に素直になったニャン。
よし、実験準備だニャン♪

実験開始:死海を再現せよ!

こだニャン

さぁ、準備ができたら少しずつ塩を足してかきまぜるニャン!
なんて地味な作業・・・
と思ってたら、卵が浮き出した!?

シライシ

こだニャン

浮く力、つまり浮力は水の密度と沈めたモノの体積で決まるニャン。
塩分濃度が高くなるほど、「水の密度が高くなる」ため、モノが浮きやすくなるにゃん。
どれどれ、さっそく死海の水を味見してみよう・・・
って、カラっっ!!!

シライシ

こだニャン

今回の実験で加えた塩の量は67g。もともとの水の量が400gだったから、塩分濃度は約14%だニャン。これは一般的な海水の約5倍。そりゃ辛いに決まってるニャン。
ところで、水の密度が高くなるのは塩だけなの?
塩以外にも溶かしたらモノが浮くのあるんじゃない??

シライシ

こだニャン

相変わらず、たまにスルドイこと言うニャンね。
では、実際に塩以外にも溶かせるとモノが浮くようになるか、実験してみるニャン!
やれやれ。仕方ないからこだニャンに付き合ってあげよう。

シライシ

実験開始2:塩以外でも卵は浮くのか!?

こだニャン

ちなみに塩以外に何か溶かしてみたいものはあるかニャン?
さっき舐めた塩水がまだ辛いから、今度は甘いものが良いなぁ・・・。

シライシ

こだニャン

(また飲む気ニャン??)
じゃあ塩の時と同じ分量の砂糖を溶かせてみるニャン!
ワクワクするね!早く浮いて来い!
・・・ってか、全然浮いてこないんだけど、アレレ??

シライシ

こだニャン

塩と同じ量を足しても浮いてこないニャンね。試しにもっともっと溶かしてみよう!
こだニャンも諦めが悪いなぁ・・・。
もういいよ、そんなに甘くないよ、どうせ浮いてこないよ
・・・って、アレレ?浮いてきた!?

シライシ

こだニャン

塩の倍近くまで溶かせば浮いてきたニャン!塩の時にも説明したニャンけど、浮力は密度と体積で決まるニャン。同じ卵なのに塩と砂糖で浮く量が違うというのは、塩と砂糖では溶かせた時の体積の増え方が違うのが理由だニャン!
☆塩の密度=約1.09g/cm3=(水400g+塩67g)÷体積430mL
☆砂糖の密度=約1.09g/cm3=(水400g+砂糖128g)÷体積485mL
同じように溶かしても体積の増え方って物質によって違うんだね。
それにしても、同じ量でも砂糖の方が“体積”が増える・・・恐るべし、砂糖の力。

シライシ

こだニャン

ちょっと考え方ズレちゃってるけど・・・とりあえず、白石先生は食べ過ぎ注意の前に、食べず嫌いを何とかするニャン。