高校探訪 花咲徳栄高校(食育実践科)

秋になり、受験生は志望校選びについて真剣に悩む時期になってきました。志望校選びに唯一絶対の明確な解はなく、また各校様々なコンセプトに基づいて特色を発信しているからこそ、どこが自分にとって最適な学校なのか迷うことになりがちです。

そこで、様々な高校の中から特色ある取組みをしている高校を順次ご紹介。今回はManavoの人気コンテンツ「スタメシ」でもおなじみ花咲徳栄高校食育実践科です。

食育実践科とは!?

  • 「食育」を通して豊かな人間形成を育む
  • 「食育」のリーダーを養成する人材を育てる
厚生労働大臣より認可を受けており、なんと卒業と同時に調理師免許が取得できるのが大きな特徴です。
一般的には、高校卒業後に専門学校に進学して免許を取得したり、あるいは実際に飲食店などでの実務経験を経て受験資格を得てから試験に臨むという流れになるのに対し、圧倒的に時間もコストも短縮できるのは大きなメリットとなります。
また、文部科学省事業の指定校やモデル校にも、これまで何度も指定されています。

どんなことやってるの?

①体験学習&インターンシップ

実践経験を重視しているので、市場見学に出かけたり、飲食店でテーブルマナーを学んだりもしています。
また、夏休みには1週間のインターンシップ(職業体験)も実施しています。インターンは計27箇所の飲食店にそれぞれ分かれて参加しますが、卒業生が所属している店舗も非常に多く、生徒は安心して参加することができています。

②その他の校外活動

地域と連携し、食育活動の推進を行っています。例えば幼稚園児とパン作りをしたり、きゅうりやトマトの収穫体験をしたり、もちろん料理提供をすることもあります。いずれも試食時間にはVTRで食育をPRしています。

③もちろん校内でも

学科間連携での食育指導の他、競技力・体力向上に有効と考えられるメニューで構成した「アスメシ(アスリートメシ)」や、学力向上に有効と考えられる食事「スタメシ(スタディメシ)」、カルシウム(Ca)と鉄分(Fe)を豊富に含んだ「カフェメシ(CaFeメシ)」の提供を通じて、花咲徳栄生を食の面からバックアップしています。
もちろん、料理作成から提供まで、全て食育実践科の生徒達が担当しています。

先輩に聞いてみよう!(Y先輩)

食育実践科を選んだのはなぜですか?

幼い頃から「食」に興味があり、将来、食に携わる仕事に必ず就きたいという思いから、少しでも早く、ひとつでも多くの「食」の知識を身につけて、将来の仕事に役立てたかったからです。

食育実践科の魅力、特徴を教えてください!

調理実習や栄養学などをしっかり学べ、それをもとに、アスメシ(アスリートのためのご飯)、スタメシ(頭が良くなるご飯)、カフェメシ(CaとFeが豊富なご飯)などを実際に作り提供する集団調理、有名ホテルのインターンシップなど、他の学校にはない経験が沢山できるところです。

実際に入学してみて良かったと感じる点は?

学んでみたかった授業や実習が充実しているところや、先生との距離が近いことによって、毎日熱心に指導してくださることです。また、何よりも色々な経験(インターンシップや食育指導など)を積むことができることです。

逆に、入学してみて苦労した点は?

クッキング部の部長で、文化祭でのクッキーやマフィンなどの商品開発から原価計算の応用、当日の販売をスムーズにするために、試行錯誤したことです。しかし、部員全員と協力し頑張った結果、3000個の品を販売することができ大盛況でした。

卒業後の将来について聞かせてください

栄養士になるために、大学に通い、子どもから高齢者まで幅広い世代の人々が健康になるようなメニュー開発や商品開発をしたいと考えています。

最後に受験を考えている中学3年生に向けて一言お願いします!

受験は大変ですが、将来の夢への第一歩なので、後悔しないよう何事も手を抜かず、今やるべきことを全力で頑張ってください。

食育実践科を体験してみたい!と思ったら

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