公立高校選抜基準発表!内申点の考え方を再確認

「令和2年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜基準」、つまり現中学3年生世代の公立高校入試の内申基準が明らかになりました。

昨年度と比べて大きく変わったケースはなく、今年も公立高校志望者にとっては、内申点の高低が大きく成否を分かつことになりそうです。

では、ここで改めて公立高校入試の仕組みについておさらいしてみましょう。

本番と内申点の内訳例

川口市立高校普通科 合計835点
本試験(500点) 調査書点(270点×1.24倍=335点)
内申点 その他
5科目×各100点=計500点 1年:2年:3年=1:1:2=計180点 90点

上記は近年人気の川口市立高校普通科の1次選抜要綱です。実際にはもっと細かな条件が設定されているのですが、考え方は他校にも通じるごく一般的な設定になっています。

まず、誰しもが思い浮かべる本番での100点×5科目の計500点。一般的に北辰テストなどの模試で測定する偏差値や合否判定などは、まさにこの部分でのポジションを示す目安になります。

しかしここで目を引くのは、やはり調査書点の存在でしょう。300点分以上もの大きな配点がされていることを考慮すれば、たとえ北辰テストなどで良い判定を得られていたとしても、場合によっては本番での挽回は厳しいと判断せざるを得ないインパクトです。中でも注意すべきは内申点の内訳で、埼玉県では1年生から3年間分の内申点がチェックされます。つまり1年生からすでに受験は始まっているのです。

東京では3年生のみ、神奈川県は2年生からですので、特に埼玉以外の地域のご出身の場合、この現実に直面した時に一様に驚かれることになります。

公立高校合格水準、軒並み上昇中!?

ただし、1~2年時の内申点が不足しているからといって諦める必要はありません。「その他」という項目に注目すれば、ここだけで90点からの配点がされています。これは英検取得や生徒会活動、部活動実績等々、中学生活を多方面から評価する項目で、こういったプラスアルファの要素があれば、多少なりとも過去の負の遺産を埋め合わせることは可能になってきます。

まだ入試まで半年以上の時間があります。まずは諦めずに、今やるべきこと、やれることを、悔いなくやりきることを意識してください!

入試における注意点
  • 本試験に加えて調査書点が300~400点加算された合計点で入試は行われる。
  • 内申点は1年時のものから加算される。
  • 英検や生徒会活動、部活動なども評価対象になる。