夏休み。この長期休暇をどう過ごすかは、文字通り受験シーズンを左右する大きなポイントになります。
しかし、ほとんどの公立中学生にとって初体験となる受験生としての日々。何をどう勉強すれば良いのかという最初の一歩目からつまずいている方も多いことでしょう。
受験の天王山とも言われる夏休みをどう過ごすべきなのか、まずは、そもそも夏の努力がなぜそこまで重要視されるのか、1年の流れを踏まえて考えてみましょう。
7月以降の主要なテスト
ご覧のとおり、北辰テストは秋以降、その重要性をますます増しながら毎月実施されますし、学校の定期テストも対策は不可欠です。さらには英検などの外部検定等々、とにかく秋以降はひたすらに結果の求められる“本番”が続きます。

つまり、地に足をつけて基礎をやり直すにしても、逆に先取り学習を進めていくにしても、あるいはもっと本質的な部分で学習習慣を確立するにしても、目標に向けてまとまった時間を確保して励むには、この夏が最大にして最後のチャンスなのです。
では、具体的にどのような学習テーマを持って過ごせば良いのか、北辰テストのテスト範囲を参考に、考えてみましょう。
- 英語 1・2年全範囲+3年教科書P37まで(現在完了)
- 数学 1・2年全範囲+3年教科書P63まで(平方根)
- 国語 文学文、説明文、古文、漢字・語句・文法、課題作文
- 理科 1・2年全範囲
- 社会 地理:全範囲、歴史:「第2次世界大戦」まで
- 英語 1・2年全範囲+3年教科書P47まで(現在完了)
- 数学 1・2年全範囲+3年教科書P63まで(平方根)
- 国語 文学文、説明文、古文、漢字・語句・文法、課題作文
- 理科 1・2年全範囲
- 社会 地理:全範囲、歴史:全範囲
7月に実施の第3回に加え、9月実施の第4回北辰、この2回を受けて、いよいよ多数の私立高校における確約判定材料が揃うことになります。もちろん、第5回以降も自己ベストを更新していく中で志望校選択の余地は変わってきますし、内申点対策としての定期テストの位置付けも重視されるべきですが、直近の目標として、また夏の頑張りのモチベーションとして、夏休み明けすぐに実施される第4回北辰は意識しやすい目標になるでしょう。
そこで、この夏、特に何を勉強すれば良いのか、第3回北辰と第4回北辰のテスト範囲を比較したものが上の表になります。
注目すべきは数学と理科です。第3回から第4回の間、1ヵ月半の期間があるにも関わらず、そのテスト範囲が全く同じになっています。つまり、第3回の反省を踏まえて、夏の間にしっかり対策を施すことが、そのまま第4回北辰対策につながっていくのです。
数学と理科はあまりにも顕著な例ですが、こうした傾向は他の科目にも当てはまります。
英語であれば教科書で10ページ分、内容としては現在完了の表現が少し増える程度ですし、社会も歴史が全範囲になっていますが、これも戦後以降が加わるだけです。
こういった観点から、改めて夏休みに何をテーマに据えて学習を進めるべきかを考えてみると、例えば偏差値60以上の選択問題採用校を狙っている方なら、思い切って先取り学習を進めていくことも案です。2学期の学習の予習になるだけでなく、受験勉強としても、秋以降に演習する時間を確保することにつながるので、例えば応用問題対策に十分な時間を充てることも可能になります。
一方で、まずは偏差値50のラインを超えることを目指すなら、徹底的に既習事項を反復し、基礎固めをすべきでしょう。幸いにして夏休み中は学校の授業もないですから、地に足をつけて苦手と向き合う余裕を持てます。
いずれにしても、テーマを据えて、充実した実り多き夏休みにしてください。