時事通信vol.3 令和改元!元号の出典は何が多いの?

時事を制する者は試験を制す?

時事問題とは一般的に、日本や世界の主要な出来事について考え、答えを導き出す問題のことを指します。
この時事問題、実は近年、入試や学校のテストにおいて出題される傾向が高まっているのです。
18歳選挙権、朝鮮半島問題等々、身近な出来事について、少なくとも説明し、自分の意見を述べることができるようにしておくことが、試験の結果に直結していくのです。
今回は令和改元に関連し、元号の出典についてのアレコレです。

元号の出典は何が多いの??

元号出典ランキング
順位 出典 回数
1位 書経(しょきょう) 36回
2位 易経(えききょう) 27回
3位 文選(もんぜん) 25回
4位 後漢書(ごかんじょ) 24回
5位 漢書(かんじょ) 21回
番外 万葉集(まんようしゅう) 1回(初)

1位に輝いたのは「書経(しょきょう)」。これまでに「昭和」「平成」をはじめ、ダントツ最多36回もの出典になっています。
書経は中国古代の歴史書で、伝説の聖人である堯・舜から、夏・殷・周王朝までの天子や諸侯の、政治上の心構えや訓戒、戦いに臨んでの檄文などが記載されているため、各種の理念や思想を引用しやすい側面があるのでしょう。

2位は「易経(えききょう)」。最近では「大正」が易経からの出典とされています。
その名の通り、亀の甲羅や牛・鹿の肩甲骨に入ったヒビの形で占う“ト辞”を集大成したものとして成立しています。現代では哲学書としての側面もあり、そうした背景からも引用されやすいのでしょう。

3位以下にも中国の古典が並びます。「文選(もんぜん)」は馴染みの薄い古典かもしれませんが、枕草子や徒然草にも記述があるように、日本文学にも大きな影響を与えました。また、“英雄”“国家”等々、日本語の語彙にも多くが活かされています。

なお、令和の出典となった「万葉集」は、言うまでもなく日本初の和歌集です。今年は各地で和歌がらみの出題が相次ぐ可能性、あるかもしれませんよ?