暑い季節にはキンキンに冷えた缶ジュースをグイッと・・・のはずが、冷蔵庫はカラ。あの絶望感は誰しもが経験があると思います。そこで、おなじみのこだニャンと白石先生の迷コンビが、常温状態の缶ジュースを最速で冷やす方法を実験!これでウッカリ冷やし忘れてても安心!?
こだにゃん
白石先生は缶ジュースを冷やし忘れた時はどうしてるニャン?
そんなの決まってるじゃん。“冷たい×10”と唱えて、冷たいと思い込んで飲むんだよ。
シライシ
こだニャン
他に方法あると思うニャンけど・・・。
他に方法?だったらこだニャン、その方法とやらを聞かせてもらおう!
シライシ
こだニャン
分かったニャン。じゃあ、まずは実験の準備だニャン!
実験開始:冷蔵庫より素早く冷やせ!!
こだニャン
さぁ、15分経ったニャン。濡れティッシュで包んだ方の温度を測るニャン。

たかがティッシュで包んだぐらいで・・・ってマジで!?なんで??
シライシ
こだニャン
水は蒸発するときに、接しているものから熱を奪う性質があるニャン。これを「気化熱」というニャン。
濡れたティッシュに含まれた水分が缶から熱を奪っていったんだニャン。
濡れたティッシュに含まれた水分が缶から熱を奪っていったんだニャン。

ってことは、暑いときは濡れたタオルを体にまけば涼しくなれるんじゃない?
シライシ
こだニャン
白石先生、たまにスルドイこと言うニャンね・・・。白石先生は子ども頃、冬に体をちゃんと拭かずお母さんに怒られたことはないかニャン?
あるある!今でも冬はだいたい毎日「カゼひくでしょ!」って怒られてるよ(笑)
シライシ
こだニャン
今でも・・・。ええっと、あれも気化熱の原理で、濡れた体のままでいると、水が蒸発するときに体の熱を奪っていってしまうから、体が冷えてカゼを引きやすくなってしまうニャン。
そ、そうだったんだ。お母さんはそんなにも気化熱のことを心配して・・・。
シライシ
こだニャン
いや、お母さんは気化熱の心配じゃなく、シンプルに白石先生の心配を・・・。
まぁ、良いニャン。実はもっともっと素早く冷やす方法があるニャンけど知りたいかニャン?
まぁ、良いニャン。実はもっともっと素早く冷やす方法があるニャンけど知りたいかニャン?
こだニャンが話したそうだから聞いてあげよう!
シライシ
実験開始2:濡れティッシュよりさらに素早く冷やせ!!
こだニャン
まずは氷を用意して、そこに塩を入れるニャン。

氷に入れたら冷えるのは当たり前じゃん。それに塩を入れたりしたら、せっかくのジュースが塩辛くなってしまうニャン!
シライシ
こだニャン
暑さのせいか白石先生の語尾がおかしくなってるニャン・・・。
それに塩を入れるのは氷にだから缶の中まで塩辛くはなったりしないニャン。
とにもかくにも、これで1分間、氷の上で缶をグルグルまわして測ってみるニャン!
それに塩を入れるのは氷にだから缶の中まで塩辛くはなったりしないニャン。
とにもかくにも、これで1分間、氷の上で缶をグルグルまわして測ってみるニャン!

まぁ、氷に入れた分だけ多少は・・・って8.8度!?マジで!?なんでこんなに冷たくなっちゃってるの???
シライシ
こだニャン
ヒミツは「凝固点降下」だニャン。
凝固点というのは氷が水になったり逆に凍ったりする温度、つまり学校で学んだとおり水の場合は0度のことを指すニャン。
この凝固点が、塩を加えて食塩水になると分子レベルで変化が起こって、グンと下がるんだニャン。
そして氷の表面では氷⇒水という状態変化が起こっているせいで、氷の表面の温度がもの凄く下がり、缶ジュースが冷えやすくなったというわけニャン。
凝固点というのは氷が水になったり逆に凍ったりする温度、つまり学校で学んだとおり水の場合は0度のことを指すニャン。
この凝固点が、塩を加えて食塩水になると分子レベルで変化が起こって、グンと下がるんだニャン。
そして氷の表面では氷⇒水という状態変化が起こっているせいで、氷の表面の温度がもの凄く下がり、缶ジュースが冷えやすくなったというわけニャン。

そんな難しい話でごまかそうとしたって無駄だ!塩を入れたぐらいで氷の温度が下がるわけが・・・ホントニャン!?
シライシ
こだニャン
この原理は身の回りにも応用されていて、例えば天気予報で「雪」予報が出てる時に、道に凍結防止剤の塩化カルシウムをまいているところを見たことないかニャン?
あれも路面の水分が塩化カルシウム水溶液になることで、食塩水のときと同様に凝固点が下がり、例え路面温度が氷点下になっても凍結しないようにしているニャン。
あれも路面の水分が塩化カルシウム水溶液になることで、食塩水のときと同様に凝固点が下がり、例え路面温度が氷点下になっても凍結しないようにしているニャン。
恐るべし凝固点降下・・・。よーし、これからは僕もスベらないよう塩を浴びてから登場することにしよう!
シライシ
こだニャン
余計ヒンヤリするだけニャン・・・。