1学期期末テスト対策チェックポイント

いよいよ期末テストが近づいてまいりました。中間テストの復習は済んでいるでしょうか。期末テストは中間テストの反省も生かして、点数UPを狙っていきましょう。
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さて、今回のテーマは、『ワークの使い方』です。特に定期テストの勉強においては、このワークをいかに活用するかが鍵となります。副教科も含め科目数の増える期末テストにおいては、限られた期間に効率的に勉強を進める必要があり、その重要性は増すばかりです。

はじめに…

ワークの扱いで絶対NGなパターンの典型が、テスト直前にワークの提出に追われる、というものです。そういったお子さんに関しては天才でもない限り高得点は見込めません。
まず大前提として、ワークを何周も何周も解き直して力をつけていく、というのが最も効率的なテスト勉強です。そのためワークに取り掛かる前に留意すべきこととして、何周も挑戦できるだけの時間的猶予を確保するために早めに着手することと、ワークの演習はノートに行う等、何度も解けるように工夫することが挙げられます。

ワーク1周目

Point
目標:何がわからないかを認識する
時期:遅くともテスト10日前まで

1周目に関しては、スピードと効率が重要になります。1回目から100点が取れるようでしたらテスト勉強は必要ないですし、十分な勉強をしていない段階で分からない問題に捉われ続けることはテスト期間という限られた時間を無駄にしてしまいます。テスト範囲の全問題を網羅的にさらうのが1周目です。わからないと感じた問題はすぐに諦めて次の問題にいきましょう。その代わり、やるべきことが2つあります。

ワークを解く際に行うべきこと
① すべての問題の解説を読む
② 各問題の分類分けをし、印をつけておく

1周目の目的は、自分のわからない問題とわかる問題とを認識することにあります。そのため、解説を読むということはサボってはいけません。間違っていた&分からなかった問題だけでなく、正解した問題についても、自分の解法の誤りに気づくことにつながるので必ず解説はチェックしましょう。そして、自力で解決できる問題と自力ではどうしようもない問題に分けましょう。テスト勉強=自分の解けない問題を解けるようにすることですから、以下の通りにラベリングしておくことが重要となります。○×等の記号を用いたり蛍光ペンで色分けしたりして、工夫して視覚化しておきましょう。

ワークの問題の分類方法
A:正解した&解法も合っていた問題
B:もう少しで解けた問題 or 解法に一部誤りがあった問題
C:分からなかったが、解説を読んで理解できた問題
D:解説を読んでも全く分からなかった問題

ワーク2周目以降

Point
目標:苦手を克服して解ける問題を増やす
時期:テスト10日前〜直前まで

2周目以降はいよいよテスト勉強のメイン=苦手克服のフェーズです。苦手が多いお子さんほどここに時間を割きたいので、遅くとも10日前には2周目に入りたいところです。2周目以降では1周目で行った問題の分類が大事になってきます。分類ごとに、次のように対応しましょう。

Aの問題への取り組み方

解法を理解し正答もできているA問題については除外してOKです。ただし、余裕があれば2,3回連続ですんなりと正解できるようになってから除外する方がより確実です。

B,Cの問題への取り組み方

これらの問題は、Cだった問題をBに、Bだった問題をAにしていくことが目標です。1周目同様、全問を完璧に解く必要はありませんが、1周目と変えるべき点は、分からない問題への取り組み方です。
「この問題どうやって解くんだっけ?」となったらすぐには諦めず、数分は考えてみましょう。1周目の時に読んだ解説を思い出せたら成長です!すぐには思い出せない問題は、解説をチラ見して、少しずつ思い出しながら手を動かして解答を完成させましょう。1度ではできるようにならなくても、繰り返し行う&手を動かすことで徐々に自力で解けるようになってきます。

Dの問題への取り組み方

D問題についてはそれぞれの置かれている状況によって対応が異なります。苦手教科で、BあるいはCの問題が多い場合は、D問題に多くの時間を割くことが必ずしも得策とは言えません。なぜなら、テストで得点する上での効率性という観点からも、B,C問題を解けるようにすることの方が優先順位が高いからです。目標点数にもよりますが、当日出題されても捨てるべき問題とさえ言えるかもしれません。
ただしDの問題にも着手できそうな場合には、まずは学校、あるいは塾の先生等に質問することから始めましょう。そこで理解できたら、その問題はCへと昇格です。他のC問題と同様にできるようになるまで何度も解き直しましょう。


自分の目標とする問題が全てA問題になるまで、ワークは2周目、3周目…と繰り返しましょう。テスト直前になったら、最後は仕上げとしてチェックするのに使いましょう。