高校受験生必見!一歩抜き出る夏休みの勉強のポイント

夏休みの受験勉強、まずは徹底的な復習を

夏休みの本格的な受験勉強は、まず徹底した復習から始めましょう。

まとまった時間のある夏休みだからこそ、弱点補強や苦手科目克服のための良い機会になりますし、逆に見方を変えれば、9月以降は模試や定期テストなど重要なテストが続くこともあり、この機を逃せば基礎固めに十分な時間を確保できるチャンスはもうなくなります。

特に中学1・2年生の内容は重要です。夏休みの受験勉強のために難しい問題集や、分厚い参考書を買う必要はありません。せっかく買っても、やらずに本棚のコレクションになっても意味がないですし、基礎が固まっていないのに応用系に手を出しても手に負えず時間の浪費になりかねません。

受験生だからと気合を入れすぎて空回りしないよう、地に足の着いたアプローチを心がけましょう。

得意科目があれば心のゆとりにも!

科目別ではまず得意教科を伸ばすことを重視しましょう。得意教科があることは受験生にとっては一番の強みや自信となります。

一方で苦手教科の克服ももちろん大切です。特に英語や数学が苦手という場合には、夏の間に基礎から備え直しましょう。なぜなら、暗記依存度が低く、積み重ね要素の強い英語や数学は、残念ながら急には結果が出にくいからです。

英語であれば英単語のインプットや基本文法の習得、数学であれば基礎計算力の強化など、地味で継続性の要求されることこそ、夏の間に徹底的に習慣化していきましょう。

夏休みに本格的に過去問を解くのはまだ早い!?

夏休みに過去問に挑戦するのは、ほとんどの方にとってはまだ早いので注意しましょう。なぜなら、まだ習っていない内容がたくさんあるから。先取りして過去問を解いても、デキが悪く返って自信を失うことにもつながるので、むしろやめておく方が無難なぐらいです。

また、下記の通り夏休みがあけてすぐに実施される9月北辰テストの範囲を見れば一目瞭然です。

第4回北辰テスト範囲(9/4実施予定)

科目 テスト範囲
全体範囲 3年生分野(前回比新出単元)
英語 ・1・2年全範囲
・3年P41まで
・形式主語
数学 ・1・2年全範囲
・3年P65まで
理科 ・1・2年全範囲
社会 ・地理:全範囲
・歴史:全範囲
・第2次大戦~現代

このテスト範囲は9/2実施予定の第1回校長会テストもほぼ同様で、こうしてみると、夏休み明けの模試にも関わらず、おそらく多くの中学で目下取り組んでいる内容ではなく、むしろ7月初旬頃に実施された期末テストの主要範囲が主だというケースが多いことに気付きます。もちろん第3回北辰の内容とも大きな差はありません。

つまり、これまでに確認してきた通り、この夏の学習テーマとしては何も急いで先取りをする必要はなく、既に学習済みの内容をしっかり固めることこそが結果を得る上で最も重要なことと言えるのです。

もちろん、上位校を志望する層を中心に、難易度が上昇する2学期の内容を先取りしておくことのメリットを否定するわけではありませんが、まずは大前提として、夏の間に基礎を固め直すことを最優先に、学習テーマを設定するようにしましょう。