埼玉県公立入試概況2022

2022年度の埼玉県内高校入試の概況が公開されました。

公立入試の受験者数、各高校の倍率、合格最低点、各高校平均点などに加えて、県内全ての私立高校の倍率などのデータが公開されています。

これらの膨大なデータをみること、さらには過去と比較してみることによって、近年の入試傾向が見えてきたり、次回の入試傾向について予想を立てることができるかもしれません。

そこで今回は、2022年度の埼玉県内高校入試のデータと、そこから読み取れる傾向について紹介していきたいと思います。

県内公立中学中三生の進路

2021年度まで進学希望者は減少傾向でしたが、22年度には昨年度と比べ上昇傾向にあることがわかりました。

公立全日制志望(75.9%)

2016年度以降は減少の一途を辿ってましたが、22年度には0.2%増と微増しました。しかし、公立離れの傾向に歯止めがかかったとは言い切れず、大きな傾向の変化はないという認識が適切でしょう。

県内外私立志望(15.6%)

昨年度と一昨年度では大幅に上昇していましたが、今年度はその傾向がややおさまり、微減しました。

通信制志望(4.8%)

昨年度の4.1%から0.7%上昇し、4.8%という結果になりました。17年度の2.5%からは5年間で倍近い上昇となっています。しかし、県外の私立通信制高校が大半を占めていて、県内の公立通信制高校の希望者は増加していない模様です。

公立入試概要

募集定員

県内中学の卒業予定者の増加に伴い、全日制では募集人員が計680名増加しました。

入試の仕組み

新型コロナウイルスの影響によって削減されていた出題範囲が通常に戻り、さらに新学習指導要領の実施により新出単元が新たな出題範囲として加わりました。また、調査書の特別活動等の記録に関しては、部活動の大会中止等の影響が考慮されたようです。

各種人数、倍率

人数、倍率 昨年度比
応募者数(志願変更前) 40453人 +978
最終応募者数 40265人 +960
事前取り消し、当日欠席 380人 +197
確定受験者総数 39887人 +731
合格者総数 35120人 +440
欠員補充 1682人 +224
応募倍率 1.10倍 ほぼ変わらず
実質倍率 1.14倍 微増

私立入試概要

全体としての応募総数はやや増加、特に共学を中心に増加傾向は続いています。また、男子校はやや増加したものの、女子校の応募総数は大幅な減少が続いている点は近年の特徴です。

私立高校に関しては、高校別に募集定員や各コースごとの倍率等が載っているので、チェックしてみてください!

まとめ

いかがでしたか?最初にも述べましたが、過去何年かの入試に関するデータを見ることで、自分が受験をする代の入試傾向が見えてくるかもしれません。

あくまでも過去の数字だけに過信は禁物ですが、まずはチェックしてみましょう!