国公立大学を目指すとなると、文系、理系志望にかかわらず5教科7科目を勉強する必要があるのはご存知でしょうか?それに比べ、私立志望では文系理系の両方において、それぞれの3教科が必要科目になってくるケースが主流です。
国立大学と私立大学では科目一つとっても受験方式が異なってくるわけですが、中には国立理系を目指して勉強しつつも、多科目を勉強してきたメリットを活かして私立文系という、全く反対とも言える学部を受験する受験生もいます。
そこで今回は、幅広い学部系統を受験したM先生にインタビューしてみました!
大学と、その他受験校を教えてください!
お茶の水女子大学生活科学部人間環境科学科の1年生です。第一志望は東京工業大学の工学院で、国立の理系志望でした。情報工学に興味があり、その他私立の工学部を中心に受験しましたが、文系学部もいくつか受験しました。
なぜ文系学部も受験したのですか?
共通テストの数学の点数が悪かったので、本来出願予定のなかった中央大学法学部、上智大学経済学部に出願しました。私が目指していた情報工学系の学部は、共通テスト利用で数学や物理の点数を重視するところが多いので、落ちるかもしれないと思い文系の学部も受験しました。共通テスト利用入試は結果が出るのも早く、受験期に精神的に落ち着きを取り戻せるのでお勧めです。
なるほど、共通テスト利用で余裕を持っておく。大事なことなんですね。
共通テスト利用で合格をとっておきたいですが、受験に絶対が無いことも忘れてはいけません。模試でいくらA判定が出ていたからといって受かるとは限りません。私自身も東京理科大学の工学部は常にA判定でしたが、結果は不合格でした。どの大学の不合格通知よりもショックだったのを覚えています。受験期間に不合格通知を受けることはとてもつらいことですが、受験期に悩んでも時間の無駄なので切り替えましょう。
受験を通して、一番重要だと思った事はなんですか?
私が受験を通して思ったことは、一つでも得意科目があるといい、ということです。苦手科目をつぶすことはもちろん大前提ですが、一つ突出した科目があると上位の大学を狙う上でとても有利だと思います。また、自分に合った受験方式を選択することもとても大切です。私は数学が得意だったので、共通テスト併用で二次試験は数学のみ、という受験方式を選択したことがよかったのだと思います。みなさんも自分が得意な科目は何か、共通テストで何の科目の配点が高いと自分にとっていいのか、ということを考えながら様々な入試方式を調べてみてください。
何か後悔はありますか?
私が受験で一つ後悔しているのは、慶應大学の理工学部を受験しなかったことです。慶應大学の雰囲気が自分に合わない気がする、という理由だけで受験しませんでした。私は早稲田の基幹理工学部に落ちた時のことを真剣に考えていなかったので、これは後悔してます(笑)
最後に何か一言お願いします!
これから受験をする皆さんには進学の選択肢を広げるためにも学びたい学問を扱う大学であれば出来る限り受験することをお勧めします。