私学定員厳格化の影響や、迫りくる大学入試制度改革の余波もあり、近年高まり続ける“附属校人気”。しかし、”早めに頑張っておけばエスカレーター式に大学まで一直線で、後々ラクできる”の青写真も、必ずしもそうではない現実も多々あるようです。
そこで今回は、中学、あるいは高校から有名私大附属校に通っていたという附属経験者に、附属生ならではの附属メリデメを聞きました
入試編
【メリット】
- シンプルに受験の回数が減る
- 進路となる大学が絞られるので、学ぶ学問=学部学科に絞って進路を考えられる。
【デメリット】
- 必ずしも希望学部・学科に進めるとは限らない
- 志望学部によってはTOEIC等の点数も必要
私の場合は高校に進んでから成績が伸び悩み、志望学部が人気だったこともあったので、結局塾に通って勉強することになりました・・・。
勉学編
【メリット】
- 進学学部が決定すると大学の先取り授業を組んでもらえることも!
- 特に英語は、文法偏重の受験英語ではなく、洋書を読破するなど、より実用的な学習内容になったり、受験を気にせず留学できたりする。
- 内部進学率の高い高校では、受験を想定していない分、プログラミングや伝統文化など、他校とは少し変わった授業も選択できる。
【デメリット】
- 一般的に他校で学習することを必ずしも学ぶとは限らない。
- 外部の大学に進みたいと考えた時に、サポート環境が弱く、学習進度でも遅れが生じがち。
私の場合は一般入試組と比較して英語力で劣っていることに苦労しました。特に中学受験で入った学校だったので、受験でも英語は使っていないですし、6年間のんびりやっていたツケがまさか大学で回ってくるとは思ってもいなかったです・・・。
交友編
【メリット】
- 同学年に限らず先輩も含めて内部生同士のネットワークが強いので、各種の情報網は大学進学後も大きな武器に。
- 他学部にも友人がいるので、学部色に染まりにくい(“理系なら院に進むのが当たり前”といった概念を持たずに済む)
【デメリット】
- 内部生を一括りにして煙たがる教授は一定数いる。
- 内部生で固まりすぎると交友の輪が広がらない。
私の場合は内部生のグループで固まっていた当初、一般入試組に比べて学力で劣っているためグループ丸ごと授業についていけない悲劇に巻き込まれました・・・。
その他のメリット
- 受験を気にせず最後まで部活動もでき、文化祭や体育祭にも全力投球できる。
- 12月には進路も確定しているので、運転免許を取得するなど好きなことに時間を使える。
その他のデメリット
- 一括りに附属は同じと考えていたが、“附属”か“系属”かで内部進学率が違った。(附属はほぼ100%だが系属は成績次第・・・)
- 地元の友人が少なく、成人式などで少し寂しい思いをすることも。
私は実感したことはないですが、バイトや就職活動のときに不利になるという話は今もよく耳にします。