無理なく無駄なく効率的に!を実現する勉強計画の立て方

GWも明け、定期テストの範囲が発表され、そうでなくとも受験生は少しずつ受験勉強と向き合うべき緊張感が高まってくる時期です。

そんな中、同じ勉強するにしても少しでも結果につながる勉強を進めるためには、計画が重要な存在となります。

まずはそのメリットを再確認してみましょう。

やるべきことが一目でわかる

勉強を始めようと思っても目標がないままでは、何から手をつければよいか確かな判断ができません。しかし、何にどのタイミングで取り組むべきかの計画表があれば、毎日やるべきことが明確になりますし、その分、効率的に勉強ができます。

目標に向かって焦らず取り組める

試験日が近づくにつれ、勉強が終わっていないことに焦りや不安を抱いてしまう人も多いと思います。

しかし、計画的に毎日勉強を続けていけば、勉強していないことへの焦りや不安もなくなり、落ち着いた状態で試験本番に臨めます。また、終わっていないことも計画の内であれば、日々の取り組みにも多少なりとも心の余裕が生じます。

計画をクリアするごとに達成感が味わえる

ゴールを設定しないままで闇雲に勉強を進めていても、達成感が味わえず、モチベーションが下がる一方です。特に受験勉強など長期に渡るものは、モチベーションの維持が課題となります。

計画表があれば、事前に立てた1つ1つの目標をクリアしていくことで達成感が味わえるようになります。さらに表に記入することで、「これだけ勉強をした」という達成感が目に見えて把握できるので、自信にもつながります。

勉強する習慣がつきやすくなる

毎日勉強する習慣がついていない人ほど、計画表が効果的です。計画に沿って勉強すればよいため、日々場当たり的な取り組みになることを避けられますし、自然と勉強習慣を身に付けられる効果も期待できます。

計画表の作り方5つのポイント

目的・目標を設定する

まずはゴール地点を設定しましょう。目的が決まっていない状態で、計画的な勉強内容を組み立てることはできません。「○○高校に合格する」「通知表で5を取る」など、自分が叶えたいと思う大きな目的を設定しましょう。

次に、その目的を達成するために必要な小さな目標を立てていきます。「模試で偏差値60以上取る」「8月までに問題集を終わらせる」「1日5ページ勉強を進める」など、より具体的な目標を立てていきます。

目的と目標を設定することで、計画に具体性が伴います。

1日のうちで勉強できる時間を確認する

目標を具体的に立てても、無理なスケジュールを組んでしまうと長くは続きません。無理なく計画的に勉強を進めていくためには、自分が1日のうちで勉強できる時間を把握することが大事です。

特に部活や習い事がある場合は、1週間の中でも勉強に割ける時間が不安定になりやすく、毎日同じ時間で勉強計画を立てていると、やがてその計画をこなせなくなってしまいます。

計画表には1日ごとに勉強に割ける時間を記入し、勉強時間に合わせてボリューム調整をしましょう。

1日ごとの勉強計画を立てる

設定した目標をもとに、1日ごとの勉強計画を立てていきます。 まずは科目ごとに何をすべきか書き出してみましょう。理解しやすいよう箇条書きでも構いません。

そのうえで、目標までの残り日数を計算し、1日ごとに必要な勉強内容を考えてみましょう。毎日同じ時間を勉強に割くことができる人は、日割りで分散してもよいですが、日によって勉強に割ける時間が異なる人は、1日ごとの勉強時間に合わせて細かく分配していきましょう。

無理なく続けられるスケジュールにする

計画を立てるうえで、すべての教科を順序よくこなしていきたい気持ちもわかりますが、無理なく続けられるスケジュールであることが第一です。

計画を立てている段階では、あれこれ詰めようとしがちですが、いざ勉強に取り組んでみると、量が多すぎて1日ではこなせなかったり、集中力が続かなかったりするといったケースもあります。

無理のないスケジュールを組むには、1日の勉強量は少なめに見積もって勉強計画を立てるのがおすすめです。また、苦手科目に割く時間は長めにしたり、苦手科目と得意科目を交互にしたりするなど、勉強に取り組みやすい内容を考えてみましょう。

また、すべて計画通りに進むとは限らないことも織り込み、軌道修正ができるよう1週間に1日程度は調整日を設定しておくとなお良しです。

復習に取り組む日を作る

勉強計画の中には、これまでこなした勉強内容を復習する日も設定しましょう。1回ですべての知識が定着するということは、ほとんどありません。学習したことをしっかり身につけるためには、反復学習に取り組み、記憶の定着や理解を深めることが大切です。

1週間のうちに1回は学習事項の復習に充てる時間を設けておくと、勉強効率の向上が期待できます。

プラスアルファのポイントとしては、休息日を作ることも勉強を効率よく進めるポイントです。過度な詰め込みは、身体的にもメンタル的にも悪影響を及ぼします。

心身ともに健康な状態で勉強に励むためにも、勉強しない日や休憩時間なども、勉強計画に含めておきましょう。「この日は勉強しなくてよい」と思えるだけで、モチベーションの維持にもつながります。