公立高校への進学を考えている皆様へ

いよいよ5月に入り、新年度が始まってから1ヶ月が経ちました。

新3年生は、そろそろ受験生としての生活、勉強習慣を確立しなければなりません。そこで今回は、来年2月に控える公立高校入試に向けて、1年間のスケジュールをもとに、埼玉県公立入試の仕組み、傾向と対策、その他県内公立高校の情報について再確認していきましょう。

3~6月

公立入試の仕組みをしっかりと理解しよう

既にご存知の方も多いかとは思いますが、埼玉県の公立高校入試においては入試本番の点数だけではなく、学校での成績=内申点も合否の結果に影響してきます。

入試本番が重要なことはいうまでもありませんが、学校での生活、具体的には定期テストの結果、授業態度、提出物、部活動、委員会活動、そして英検などの検定類取得状況などが、入試戦線に影響してくるという訳です。
委員会って受験に関係あるの?何を選べばいいの?

また、内申点が入試に影響する割合(言い換えると、合否判定の点数における内申点が占めている割合)は、高校によって異なってきます。さらに言えば、内申点が足りないがために志望校の受験を断念せざるを得ないという事にもなりかねません。

県内各高校の偏差値と必要内申点とその割合については、以下の記事もチェックしてみてください。

2021 公立高校入試選抜基準

志望校をはっきりと定めよう

受験勉強を始めるにあたって、目標、つまりは志望校をはっきりさせなければなりません。ただ闇雲に勉強しているだけでは、目標達成に向けて何をすべきかが曖昧になりかねませんし、モチベーションを持続させるにも支障が生じかねません。

では、志望校を設定する上で大事なことはなんでしょうか。夏が過ぎて秋、冬と本番が近づいてくれば、自ずと現実的な判断を下さざるを得ない場面もありますが、まだ春の段階では、大いに夢や希望を持って、現時点で行けるかどうかではなく、自分の気持ちに素直に“行きたいところ”“その為なら頑張れるところ”という軸で検討することをオススメします。

もちろん、現時点での自分のレベルも無視はできない要素です。昨年度の県内主要公立高校の偏差値と倍率をまとめた記事がありますので、ぜひ志望校選びの参考にしてみてください。

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7~10月

十分な勉強時間を確保しよう

昨年までは、「夏休み」という言葉を聞けば胸が高鳴ったことでしょう。しかし、今年ばかりはそうはいきません。最も勉強時間を確保できる時間であり、言い換えれば、ライバルに差をつける、あるいはつけらてしまう期間という事になります。

長い夏休みですが、何もしなければあっという間に時間は過ぎてしまいます。だからこそ、効率的な、有意義な時間を過ごしたいものです。

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11~2月

過去問での対策を忘れずに

当然のことにはなりますが、これまでに勉強して積み重ねてきた実力を本番で最大限に発揮するためには、過去問を利用したテスト対策が必須になります。

埼玉県の公立入試は、北辰テストと全教科ほとんど同じ形式で出題される上、形式自体は例年ほとんど変化がありません。しかし注意しておきたいのが、各科目における傾向の変化です。英語を例にとってみると、昨年の指導要領改訂の影響もあってか、会話文を中心とした問題の出題比率が高くなってきています。

この様に、過去の傾向をみてみると、今年度のテスト傾向をある程度推測することも可能になります。ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。

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 学校選択問題について

埼玉県の公立入試には「学校選択問題」というものが存在し、おおよその目安として偏差値60程度からの上位校がこれを採用しています。一般の「学力検査問題」に比べて高難易度になっていますが、どの様なものなのでしょうか?

平均点の推移などから考察した記事もありますので、参考にしてみて下さい。

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まとめ

入試というのは、複雑でわかりにくい事が多いです。だからこそ、早い段階から情報を集め、動き出す事が肝心です。ぜひこの記事を参考にして、この一年の勉強に役立ててみて下さい。