新年度も始まり、特に新中3生はにわかに“受験生”であることを自覚し、中には受験のために塾に通い始めるケースも多いでしょう。
多くの場合“はじめての受験”に挑戦する中学生には、きめ細かい指導が魅力の個別指導塾を検討している方も多いと思います。実際に個別指導塾は集団指導塾とは指導方法が異なるため、向いている生徒は結果が出やすい指導形態です。今回は、高校受験で個別指導塾に通うメリットと向いている生徒の条件などについてチェックしてみましょう。
個別指導のメリット① 部活動などとの両立
個別指導塾は通う曜日や時間を選べたり、都合が悪くなっても振替対応してくれるところが多いので、部活や課外活動と勉強の両立がしやすくなります。部活や課外活動の実績は、高校受験の合否に関係する調査書に記載されるのが一般的です。部活をセーブせずに受験勉強と並行できるので、調査書の内容にプラスの影響が期待できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
個別指導のメリット② 苦手対策
個別指導塾は先生からマンツーマンに近い直接指導が受けられるため、苦手科目の克服に最適です。わからない部分はすぐに質問できる環境の個別指導塾なら、苦手科目をより早いスピードで克服できるでしょう。
特になかなか成績が伸びない場合、現在の学年よりも前の学年の内容が理解できていないというケースがよくあります。個別指導塾では、理解できていない原因を突き止め、学年を超えた振り返り学習によって、基礎を固めなおすことも可能です。
個別指導のメリット③ 志望校に合わせた対策
高校受験と一口にいっても、公立高校、私立高校、附属高校などの選択肢があり、選択肢によって具体的な対策方法も異なります。個別指導塾は希望の進路に合わせ、必要なカリキュラムを組めるのが大きなメリットです。中でも附属高校のような難関校を受験する場合には、受験のノウハウがある個別指導塾は合格により近付くでしょう。
どんな子に向いているの?
自己管理が苦手
勉強では理性を持って取り組める集中力や計画性など、自己管理力が非常に重要です。一方で自己管理がきちんとできる中学生はむしろ少数派。個別指導塾は勉強の進み具合や覚えた内容などを先生が細かくチェックするので、自己管理力に課題がある生徒には最適な環境と言えるでしょう。
基礎が固まっていない
単元の基礎となる部分にわからないことが多いと、集団指導塾では授業に付いていけないことがよくあります。学校の授業についていけなくなるというのとカラクリは同じです。
個別指導塾はわからない部分を振り返って学習してくれるので、基礎をしっかりと身に付けることが可能です。
明確な目標が定まっている
塾に通うにあたり、目標となる志望校が定まっている生徒には、個人に合わせたカリキュラムを組んでくれる個別指導は最適な環境となります。
基礎固めはもちろん、志望校の出題傾向に即した個別の対策もできる点は、個別指導の大きな魅力です。
個別指導は個々の目標や、そこへ向けての課題にカスタマイズした対策も可能ですが、一方で講師との距離感が近いがゆえに、講師の質や相性に大きく左右される懸念もあります。
口コミなどから塾の良し悪しを判断することも重要ですが、より重視すべきなのは「お子様にとっての良し悪し」。まずは体験授業などを通じて実際の肌感覚としてどうかというのを確認し、後悔しない塾選びをしたいものですね。