編集長コラムvol.37 ハッタリでも良い!視座を高く持とう!!

3月になれば、中3から中2へと“受験生”の肩書もバトンが渡ります。実際、この時期になると筆者が塾長を務める個別指導「こだわり」塾でも、新受験生向けの面談が連日行われており、そこでは新たに始まる1年についての諸々の情報共有が行われています。

その中で、保護者との間で必ず行われるやり取りが志望校についてのものであり、同時に体感として半分以上の方が現時点では「未定」だったりします。

現時点で志望校未定ということ自体は、これまで考える機会もなかったりするので致し方ないところはありますが、意外に多い理由として「どんな高校なら行けるのか知らない」が挙げられる点については、実はこの考え方こそが成長阻害要因の一つとして大きく横たわってきたというところは自戒しておきたいポイントです。

これまでの歴代のOB・OGもそうですが、春の段階で、あるいはもっともっと早い段階で行きたい学校や憧れの学校を口にできる子ほど、その後の伸びは大きい傾向にありますし、実際に合格を勝ち取れる傾向にあります。もちろん、その段階での到達度というものは置いておいてもです。

ある意味では現実を見ないと言いますか、行けるかどうかではなく“行きたいかどうか”という軸で考えましょうということです。

ハッタリでもなんでも、視座を高く持って、目指すべき頂きを具体化できれば、少なくとも目指す方向性はハッキリしますし、頑張る動機付けもしやすくなります。また心が折れそうな時にも、共通認識として志望校をイメージできていれば、改めてスクラムを組んで前へ進もうと支えあえます。

そもそも、その段階の学力で合格できそうなところに行くつもりなら「塾に通う必要ない」ですよね?

これから受験年度を迎える方もそうでない方も、そこに行くためなら頑張れるという志望校像を、早期に具体化できるようアンテナを張るようにしてみましょう。