なんだか懐かしい、学校給食の歴史

朝早くから夕方まで勉強、勉強、勉強・・・。そんな学校生活の中にあって、給食の時間はささやかな楽しみの一つでもありました。
時代とともに、食事文化の移ろいや栄養価も考慮して変化を重ねてきた学校給食。今回はほんの少し懐かしい気分にも浸りながら、その歴史を振り返ってみましょう。

明治22年
【メニュー】
・おにぎり
・塩鮭
・菜の漬物
意外にも、その起源は明治22年、今から100年以上も前までさかのぼります。
現在の山形県鶴岡市の市立忠愛小学校で貧困児童を対象に、おにぎり・焼き魚・漬物の昼食を無償で提供したのが始まりとされています。
大正12年
【メニュー】
・五色ご飯
・栄養みそ汁
文部次官通牒「小学校児童の衛生に関する件」において、児童の栄養改善のための方法として学校給食が奨励され、広まっていきました。
昭和2年
【メニュー】
・ごはん
・ほうれん草のホワイト煮
・さわらのつけ焼き
メニューに洋食感が出てきました。
おにぎりではなく、茶碗に盛られたご飯になっていることからも、現在の給食に近い供給形態が推察されます。
昭和25年
【メニュー】
・コッペパン
・ミルク(脱脂粉乳)
・ポタージュ
・コロッケ、千切りキャベツ
・マーガリン
太平洋戦争中には学校給食の休止された時期がありましたが、ユニセフから脱脂粉乳、米国からは小麦粉を寄贈されて完全給食が実施されました。
メニューにもそういった背景が色濃く反映されています。
昭和40年
【メニュー】
・ソフト麺のカレーあんかけ
・牛乳
・甘酢和え
・くだもの
・チーズ
団塊世代には良くも悪くも思い出深い脱脂粉乳に代わり、牛乳が定番メニューになりました。
平成元年
バイキング給食が始まりました。当時小学生の筆者は記憶にありませんが、和洋色とりどりなメニューは子ども達の心をわしづかみにしたことでしょう。
平成18年
【メニュー】
・キムチチャーハン
・牛乳
・チーズ春巻き
・中華風ジャコサラダ
・きのこスープ
・やわらか杏仁豆腐
この前年には食育基本法が制定され、より一層、教育の場として給食の立ち位置が見直されて今に至ります。

食も教育にとって非常に重要な要素の一つです。健やかな成長を実現し、より充実した学校生活を送るためにも、給食を単なる食事に留まらず真剣に考えてみることも有意義なことではないでしょうか?

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