受験本番を目前に控え、受験勉強も佳境を迎えました。
私立志望の生徒を始め、全ての受験生にとって今後大事になってくるのが、「復習」ではないでしょうか。今回は、学んだ内容を理解し、長期記憶させるための復習のやり方をお伝えしていきます。
集中学習と分散学習を使い分ける!
まず、復習には「集中学習」と「分散学習」の2種類が存在するのはご存知でしょうか。初めにこれらのご紹介をしていきましょう。
集中学習とは、学習を通して一定レベルの知識を身に付けた”直後”に、同様の学習を続けていく復習のことです。例えば、「今日学んだ内容に関する宿題ドリルが先生から課され、それをその日の夜に解くこと」や「一夜漬け」は、集中学習の典型例といえます。
一方、分散学習とは、学習を通して一定レベルの知識を身に付けてから”少し間を空けてから”、同様の学習を繰り返す復習のことです。例えば、「夏休み中に1学期の内容に関する宿題を解くこと」は、分散学習の典型例といえます。
なぜこの2つを分類したのかというと、この2つにはそれぞれ適した用途が存在する為です。
学習した内容を理解するには…?集中学習!
まず、「学習した内容を理解すること」に関しては、集中学習の方が適しています。これは体感に合うのではないでしょうか。学んだ内容をすぐに学び直すことで、より内容の理解度を高めることができます。
つまり、今日学んだ内容で分からないことがあった場合は、時間を空けずその日のうちに、質問したりドリルに取り組んだりした方が望ましいと言えます。
学習した内容を長期記憶するには…?分散学習!
一方、「学習した内容を長期記憶すること」に関しては、分散学習の方が適しています。これも体感に合うかもしれません。一夜漬けで覚えた記憶はすぐ抜けてしまいますが、ワークを3周するなど間を空けつつ何度も解いた内容は長く覚えることができます。
つまり、ちゃんと内容を理解できたうえで、それをテストに向けて定着させていきたいときは、1週間前、3日前、直前など少し間を空けつつ復習することが望ましいと言えます。
これらを時系列で並べると、以下のようになります。
受験に向けてはこう使い分ける!
これらの内容を踏まえて、受験に向けてどのような復習をしていけばいいのでしょうか。
まず、「分からないことがあったらすぐに質問し、同様の演習問題をもらってそれを解き、理解するようにする」ことが大切です。これは、上記の集中学習の理論を応用したものになります。
次に、「ある程度内容を理解したら、少し間を空けてから同様の単元を解き直す」ことが大切です。これは、上記の分散学習の理論を応用したものになります。
受験生の皆さん、この復習のやり方を参考に、残り少し合格に向けて頑張っていきましょう!