2021年もあと1週間ほどで終わり。
年の瀬を感じるとともに、受験生の方は、志望校へ向けて最後の仕上げ期間に入ります。
そうした中で、受験校の過去問を使う機会も出てきているかと思います。
そこで今回は、過去問を使う上で意識すべきことを解説します。
1. 時間を測る!
受験生が過去問を使うときにやってしまいがちなNG事項が
「だらだらと、時間をかけて解く」です。
過去問は、単なる問題集ではありません。問題集とは違って、制限時間が設けられています。そもそも過去問演習は、本番に近い状態で演習を行い、問題の傾向をつかみ、戦略を練るためにするものです。
時間配分を考えることは、本番において非常に重要な戦略になりますから、試験の開始と終わりだけでなく、大問ごとの時間配分を考えるために、
大問ごとに時間を測るようにしましょう。
加えて、本番では、「解く」時間に加えて、「見直し」の時間も確保する必要があります。
見直しの時間をまず決めて(最低5分)、試験時間から見直しの時間を引いた時間で演習を行いましょう。
2. 得点結果ばかりに気を取られない!
「A高校で~点とれた!」「B高校は~点しか取れなかった」
と過去問演習の結果に一喜一憂することは、悪いわけではありません。
注意してほしいのは、「それで終わっていないか?」ということです。
よくある心理が、過去問を解き、答え合わせをして、結果が良いと
「よし。合格できる!」
と安心し、悪いと
「まずい。だめかもしれない…」
と志望校合格への不安を募らせるということです。
しかし、過去問で結果が良かろうが悪かろうが、本番で同じ問題は出ません。つまり、過去問でとれた点数はさほど重要ではないのです。重要なのは、その原因を分析することにあります。
先ほども述べましたが、過去問演習は、問題の傾向をつかみ、戦略を練るためにするものです。合格点をとるために自分がすべき戦略は何なのか、今の自分に何が足りないのか。過去問演習をすると、これ以上ないほどわかりやすく、志望校合格のための課題が見つかります。
過去問結果を分析し、課題を見つけ、対処する。苦手が見つかれば勉強する。これらのことを繰り返すことで過去問の効果を十分に発揮させることができます。
- 大問ごとの時間も測ろう!
- 過去問は、試験時間マイナス5分で演習!
- 点が低くても気にしない!課題を見つけて1つずつ対処しよう!