小学校から中学校、そして高校。子供の勉強が気になる一方で、まさにそのタイミングは反抗期真っ盛り。気にすれば気にするほど、口に出せば出すほど溝は深まり、事態は悪化していく一方・・・そんなお悩みを抱える保護者も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、二児の母であるこだわり講師に、母として、そして講師としての目線からいろいろと話してもらいました。
簡単に自己紹介をお願いします
銀行退職後に専業主婦になりました。すぐに働こうと思っていましたが、子育てが楽しくて・・・。今は、こだ塾の他にも教育業界でお仕事をしています。
こだ塾開校以来のレジェンドだそうですが、振り返って、この9年どうでしたか?
こだ塾の個性的な看板を見て、「ここだ!」と飛び込んでからもう9年も経つのですね。こだ塾は、若い先生達が率先してがんばっているので、邪魔しないように(笑)、先生も生徒も見守ってきました。
はじめは、埼玉出身ではない塾長が右も左もわかっていない状態で(スミマセン!)、大丈夫かなぁと思いましたが、優秀な先生たちが多く集まり、初年度から素晴らしい成果を出してビックリしました。合宿をやると言い出したときは、「そこまでやるんだ」と感心しましたよ。
今では、地域密着型の塾として評価を得ていると思いますし、感慨深いです。
その間様々な生徒さんと接してこられていますが、印象的な生徒さんはいますか?
大学生の先生がてこずって、バトンを引き継いだことがありました。勉強を教える前に、生徒さんの「やる気」を出すことに神経を使いました。また、なかなか成果が見えなかった生徒さんが、高校合格後に素晴らしい成績を出していると聞いて、驚いたこともありました。
上記とも関連して、成績が伸びる子の共通点や逆に伸び悩む子の共通点をどうお考えですか?
何か特定のというよりも、例えば憧れの高校に行きたいなど目標をもって勉強できる子や、点数が上がるから嬉しいとか先生に褒めてもらえるから嬉しいとか勉強を楽しめる子、それに具体的に質問できる子など、能動的な動機や特性を持っている子はやっぱり伸びやすいなと思います。
逆に伸び悩む子は、もうどこから分からないのかも分からないぐらい迷子になっていたり、何となく塾に来るだけの受動的な面が共通していると思います。
二人の子を育てられてきた母として、子の教育に対してどう向き合うべきとお考えですか?
中学受験と大学受験を経験しました。中学受験のときは、情報収集に始まり、解かせる問題の取捨選択までやりました。時事問題の予想が当たったときは嬉しかったですね。でも反抗期に入った子供とのバトルは辛かったですし、今考えればもう少し早めに受験モードに入らせたかったというのは反省です。
大学受験では、情報収集と事務サポートがメインに。センターの数学は少しアドバイスしましたが、どちらかと言うと「ここに書いてあるよ」とか、問題文の読み取り方を中心に一緒に考えるというスタンスでした。
あと、受験時以外で考えれば、数学は教えられたので家庭学習のサポートはしましたが、英語はすぐに塾に通わせるべきだったかな・・・。
ちなみに小学校の中学年以前に意識していたと言うか、今思えば良かったなと思うのが、いろいろな経験を積ませることを心がけていたことです。遊びにも連れ出しましたが、博物館や科学館にもよく出掛けました。
また、学習面では思考力を伸ばすワークやパズルをよくやらせていました。いわゆる有名中学に合格できたので、方針は間違っていなかったと思います。
上記とも関連してご自身の成功&失敗体験、およびそれらを踏まえて今意識していることを教えてください。
娘が何でも自分でやるタイプだったので放置していたら、センター試験2週間前に数学ができないと泣きつかれました。やはり、見守りは必要です(苦笑)
塾通いのタイミングや選び方、使い方などご意見あれば是非お願いします!
息子が浪人したときに通塾しましたが、力になったのは個別指導でした。費用はかさみましたが、効果はありました。 受験対策は早めが肝心。余裕があれば、英語や数学は中1から対策をお勧めします。
上記も踏まえつつ、後輩や生徒たち、そして頭悩ませている保護者の皆様に熱いアドバイスをお願いします!!
家庭学習や通信教育だけで志望校に合格するお子様もいますが、少数派です。本人の能力や努力、保護者様がどれだけ関われるかで、結果が変わります。その点、塾には受験ノウハウがありますし、他の受験生と空間を共有することによるモチベーションアップ効果も期待できます。
けれども、最後は自分がどれだけ頑張ったかが結果につながります。個別指導を活用するのであれば、授業以外の時間も含めて塾の力を利用してください。真面目に宿題をやっていれば伸びるというものではありません。授業のある時間は週に数時間だけ。圧倒的に、それ以外に自分で勉強する時間の方が長いです。親が見ていて、よく頑張ったな、という所はやはり結果が伴います。
また、本人に言ってもなかなか理解してもらえませんでしたが、受験をして入学した学校には、同じような感覚の仲間が集うので、今よりもっと楽しく過ごせます。
受験をするときは、少し背伸びした目標校の合格に向けて勉強した方が伸びます。親子でお子様に合った学校を見つけて合格できたら最高です。頑張ってください。