花咲徳栄高校監修 お母さん必見!成績が上がる魔法の食事スタメシvol.9

すっかり冬の寒さが訪れていますが、一方で特に受験生はここからが勝負どころです。そして充実した勉強時間を過ごすにも、健康な心身あってこそというもの。特に健康の礎たる食事は非常に重要な要素の一つです。

そこで、そんながんばる学生の為に、花咲徳栄高校食育実践科の全面協力のもと、受験や試験勉強に効果抜群な食事「スタメシ」をご紹介します。

早速今晩のおかずに!レシピ紹介

ロールキャベツ入りビーンズスープ
(En:164kcal Ca:73mg Fe:1.4mg)

ミックスビーンズには、様々な栄養素がバランス良く含まれています。豚肉などの肉類を加えることでの吸収率が高まります。

また、水溶性の栄養素が多いため、スープにすることで栄養を逃さず摂取できます。

材料(4人分)
●キャベツの葉 4枚  ●豚ひき肉 100g  ●木綿豆腐 100g
●玉ねぎ 100g  ●トマト 1個  ●ミックスビーンズ 1袋

【スープ】
●玉ねぎ 2個  ●バター 10g  ●水 1L  ●固形ブイヨン 2個
●塩/胡椒 適宜  ●パセリみじん切り 適宜

  1. キャベツの葉をゆで、ざるにあげ冷ます。
  2. 玉ねぎをみじん切りにする(ロールキャベツ用)。スープ用玉ねぎは薄くスライスする。トマトの皮を湯むきし、角切りに切る。
  3. ボウルにひき肉と水切りをした豆腐、みじん切りにした玉ねぎを入れ良く混ぜ、塩、胡椒をする。4等分にして俵型に形を整える。
  4. ①のキャベツを広げ、③を包み楊枝で止める。
  5. 鍋にバターを入れ、スープ用の玉ねぎを炒める。玉ねぎがしんなりとしてきたら水、ブイヨンを加え④のロールキャベツを入れ煮込む。
  6. ロールキャベツに火が通ったら、ミックスビーンズとトマトの角切りを加え塩と胡椒で味を調え器に盛り、パセリのみじん切りを添える。

真鯛のポワレ
(En:275kcal Ca:33mg Fe:0.8mg)

ポワレとは、表面をカリッと焼き、中はふっくらと仕上げる調理法です。

鯛は「めでたい」に通じる魚で縁起物として使用される食材。ビタミンB群を豊富に含み、免疫力アップ、やる気アップも期待できます。

材料(4人分)
●真鯛 4切れ  ●塩/胡椒 適宜  ●オリーブオイル 15g  ●バター 10g
【ソース】
●エシャロット 30g  ●白ワイン 200㏄  ●生クリーム 50g
●バター 10g  ●付け合わせ 適宜温野菜
  1. 真鯛の切り身に塩を薄く振り15分程度おいておく(表面に出てきた水分はペーパータオルで拭き取る)
  2. フライパンにオリーブオイルを入れ熱し、真鯛の皮目から焼く。(魚の反り返りを防ぐためフライ返しなどで魚を押さえる)皮目に焼き色が付いたら魚を返し、焼いている油をかけながら焼く。
  3. ソースを作る。
  4. 1)鍋にみじん切りにしたエシャロットとバターを入れ炒める。
    2)白ワインを加え中火で半量程度になるまで煮詰める。
    3)生クリームを加え、少しとろみがつく程度煮詰め、塩、胡椒で味を調える。
    4)最後につや出しのバターを加える。
    ※付け合わせの野菜は適宜野菜のソテーやグラッセなどお好みでどうぞ!

タコとセロリのマリネ
(En:132kcal Ca:27mg Fe:0.5mg)

タコには、集中力を高めるビタミンB12、疲労回復効果のあるタウリンを含みます。

セロリの香りは、イライラを和らげ、精神を落ち着かせてくれる作用があります。マリネは常備菜として作り置きも可能です。

材料(4人分)
●ゆでタコの足 160g  ●エビ 8尾  ●セロリ 100g
●赤パプリカ 1/2個  ●黄パプリカ 1/2個  ●紫玉ねぎ 1/2個
●オリーブオイル 大2  ●レモン汁 大1  ●白ワインビネガー 大2
●塩/胡椒 適宜  ●パセリ 適宜
  1. エビは殻付きのまま塩茹でて冷ます。冷めたら殻を取り切る。
  2. タコは一口大に切る。セロリは筋を取り斜めに切る。パプリカは種を取り乱切りに、紫玉ねぎは薄くスライスして水にさらしておく。
  3. ボウルにオリーブオイル、レモン汁、白ワインビネガーを合わせ、マリネ液を作る(適宜塩、胡椒で味を調える)
  4. ③に①と②を入れ、よく混ぜ合わせる。冷蔵庫で味をなじませ器に盛り、パセリを飾る。

リンゴタルト
(En:326kcal Ca:31mg Fe:0.7mg)

1日1個のリンゴは医者いらず」ということわざがあるように、リンゴには多くの栄養素が含まれています。

また、加熱したリンゴは、抗酸化力がアップし、風邪予防に効果的です。

材料(4人分)
●薄力粉 125g  ●粉糖 45g  ●アーモンドプードル 20g 
●バター 75g  ●全卵 30g
【クレームダマンド】
●バター 50g  ●グラニュー糖 50g  ●アーモンドプードル 50g
●全卵  50g  ●薄力粉 15g  ●リンゴ 1個
●グラニュー糖 50g  ●バター 50g
  1. ボウルにバターを入れやわらかくして卵黄、粉糖を加え混ぜる。
  2. 薄力粉、アーモンドプードルを加えさっくりと混ぜ合わせる。
  3. 生地を一つにまとめラップに包み冷蔵庫で休ませる。
  4. タルト型に油を塗っておく。
  5. クレームダマンドを作る。
  6. 1)常温に戻したバターとグラニュー糖をかくはんし良く混ぜる。
    2)溶き卵1個分を数回に分けて混ぜ合わせる。
      ※一度に加えると分離するので注意
    3)2)にアーモンドプードルを加える。

  7. ③の生地を2㎝程度の厚さに伸ばし、タルト型に敷きフォークで底の部分に穴をあけ、クレームダマンドを詰める。
  8. リンゴの皮をむきスライスする。鍋にバター、リンゴ、グラニュー糖を加え炒めてリンゴのフィリングを作り冷ましておく。
  9. ⑥にリンゴのフィリングを乗せ180℃のオーブンで焼く。

バターロール
(En:190kcal Ca:26.4mg Fe:0.2mg)


材料(4人分)
●強力粉 250g  ●砂糖 25g  ●食塩 5g  ●スキムミルク 10g
●インスタントイースト 4g  ●卵 1個  ●バター 40g  ●溶き卵 適宜
  1. ボウルに粉類を入れ混ぜ合わせ、中央にくぼみを作りイースト水、卵を入れ、粉っぽさがなくなるまで良く混ぜる。
  2. ①の生地がまとまったら捏ね板(台)に出してさらに捏ねる。生地を捏ね板に叩きつけながらしっかりと捏ねる作業を繰り返す。
  3. 記事につやが出てきたら室温に戻したバターを加える。(バターを加えると生地がまとまりにくくなりますが、捏ねる作業を繰り返すことで生地がまとまってきます)
  4. 生地を広げて薄い膜が張るようになったら、生地を丸めてボウルに戻し、約2倍の大きさになるまで発酵させる。
  5. ④の生地のガスを抜き40gに分割し丸める。丸めた生地を20分程度休ませる。
  6. ⑤の生地を手のひらで広げ、生地の下部1/3を上に折り、上部1/3を下に折り手のひらで押さえる。さらに生地の上部と下部のふちを合わせるように手のひらで押さえる。
  7. ⑥の生地をしずく型にし、生地の細い方を下に向け、綿棒で中央から下に伸ばす。上から巻き込み成形する。
  8. とじ目を下にして天板に並べ、倍の大きさになる程度発酵させる。
  9. ⑧に溶き卵を塗り200℃のオーブンで10分~12分程度焼成。
ブレインフードと栄養素
脳の働きを活性化させる食べ物をブレインフードといいます。青魚、サケ、大豆製品、ナッツ類、カカオ、アボカドにはオメガ3系脂肪酸が含まれ、記憶力や集中力を高める効果が期待できます。

ご紹介しているスタメシには、これらの食材が多く使用されていますので、日々の献立に活用してみてください。毎日の食事バランスに気を使いながら、ブレインフードを積極的に取り入れて、脳のパワーアップを目指しましょう。

花咲徳栄高校 食育実践科とは?


厚生労働大臣より認可を受けた調理師養成施設校で、卒業と同時に調理師免許が取得できます。本校の食育実践科は、食育を実践する新たな教育活動を行い、社会で活躍できる食のスペシャリストを育成しています。

同校は、文部科学省の「スーパー食育スクール事業」指定校(2014~2016年度)および、「つながる食育推進事業」モデル校(2017年度)となりました。その経験を生かしながら、継続して食育活動に力を入れています。主な取り組みとして、食育実践科の生徒が主体となり、普通科の生徒に向けた食育指導や、地域の幼稚園、小中学校との交流授業などがあります。

その中で、特色ある取り組みとして「アスリートメシ(通称:アスメシ)」、「スタディメシ(通称:スタメシ)」、「CaFeメシ(通称:カフェメシ)」の3つのコンセプトに合わせた食事提供を実施しています。食育実践科の生徒がレシピの考案、調理、配膳、片付けを担当し、食事の時間を利用して食育指導も行っています。

進路は、例年全体の約6~7割が進学(大学・短大・専門学校)し、残りの約3~4割が就職しています。本校は進学、就職にそれぞれ対応し、生徒の希望に沿った進路指導を実施しています。