特に保護者世代が近年の大学を見ていると、「聞いたことない名前の学部が多い」と感じる人は多いのではないでしょうか。
経済学部、文学部、理学部、といった以前から存在するメジャーな学部もあるものの、一方で”グローバル” ”コミュニケーション” ”教養”といった言葉が入った、聞き馴染みがなく、かつ学問内容を想像しにくいような学部が実際に増えています。
そこで、実際に保護者にとっては馴染みのない”珍名”学部に通っている講師にインタビューをしました!
早速ですが、なんという学部に通っていますか?
「コミュニティ福祉学部」です。
コミュニティと福祉???正直イメージしづらいのですが、なぜその学部に?
結論から言えば、第一志望の大学に落ちたからです。受験科目的に自分に有利だと判断して受験していました。しかし、この学部は都心のメインキャンパスではなく、自宅からも遠い埼玉のサブキャンパスにあるので、なんとか第1志望の大学に合格したかったのですが・・・。
実際に進学が決まった時はどんな気持ちでしたか?
かなり複雑でした(笑)第一志望の大学への憧れが強すぎて、実は入学するまで具体的にどんな事を学ぶ学部なのか良く調べていなかったんです。
なので学生生活のことにしても、あるいは将来のことにしてもかなり不安も大きかったです。
本題に入りますが、コミュニティ福祉学部ではどんな事を学んでいるのですか?
大変恥ずかしながら、2年の後期になった今でも説明をするのに苦戦してしまうほど、多様な学問に触れることができる学部です。社会問題を扱う授業にはじまり、哲学、民俗学、心理学、統計学、福祉学、スポーツ論など、“幅広い”の言葉じゃ済まないほどに多くの学問領域に触れられます。
この学部のオススメポイントを教えてください。
幅広い学問領域に触れられる点が、まさにメリットとも言えると思います。具体的に学びたい事が決まっていなかったり、将来のビジョンがまだ見えていない人にとっては、4年間で様々な学問に触れる中で、新たにやりたい事を見つけるチャンスになるのではないかと思います。
では逆に、注意点はどんなところですか?
これは自分が一番感じている事ですが、目的を持っていないと、何を学んでいるのかボンヤリとしがちで、勉強に対する意欲を維持するのに苦労しがちです。
特に自分たちの代は、コロナ禍で入学と同時にオンライン授業になってずっと家にいるため、なおさら・・・。言い訳ですが(苦笑)
受験を考えている後輩にメッセージを送るとすれば?
なんだかマイナスな印象を与えがちな内容になってしまいましたが、教授と学生の距離は近いと感じますし、キャンパスも緑豊かで心地良いです。勉強に対して熱心な学生も非常に多いですし、自分の中で学びたい事をはっきりさせられれば、コミュニティ福祉学部には有意義な時間があふれているはずです。
最後に何か一言!
大学受験ではどこの大学、どこの学部に合格できるかばかりに気がいきがちで、それも大事なのは確かですが、自分はそれよりも自分自身の学ぶ姿勢が大事だと思っています。「どこで学ぶかではなく、何を学ぶか」です。その気持ちを大切にして志望校選びは丁寧にして欲しいです。