こんなところに注意!学校見学のポイント

秋が深まっていくのにつれて受験戦線も熱を帯びてきますが、学校説明会やオープンスクールなど、実際に高校に足を踏み入れて志望校像を具体化していくことも、受験生にとっては大切な受験対策の一つです。

志望校を選ぶ過程においては偏差値の観点に偏りがちなところですが、実際に肌で何をどう感じるかという部分は、先々の勝負所でひと踏ん張りが利くかどうかのモチベーションにも大きく関わってくるからです。

では実際に、どのような観点から見定めれば良いのでしょうか?先輩達の例も引用しつつ、入試制度に関するもの以外にどういった視点を持って高校イベントに参加すべきかのポイントをご紹介しましょう。
(当記事は2019年に公開した記事のリライトになります)

校風編

  • ホームページやパンフレットなどではわからない“雰囲気”が肌に合うか。
  • 教育方針や理念が自分の考えと合うか。
  • 文化祭や体育祭などの学校行事が、どの程度生徒の自主性に任せられているか。
  • 教室での様子以外にも、休み時間、あるいは最寄り駅等で見る在校生の様子が自分の感性に合うか。
先輩の後悔
パンフには自慢の設備が随所に紹介されていて、制服も可愛くて、運命の出会いのように感じていたけど、実際に行ってみると思っていたより古くて暗い印象を受け、先輩達の制服の着こなしも思っていた感じと違って・・・なんだか冷めてしまいました。

施設・設備編

  • 図書館や自習スペースの利用時間や曜日。
  • 食堂の利用時間やメニュー、金額。
  • 専門教室、プール・グラウンドなど高校でやりたいことが可能な設備があるか。
  • 上記を含め施設は快適かどうか。
先輩の後悔
ずっと続けていたサッカーが強いところをと選んだのですが、部がいつも利用しているグラウンドが超遠くて・・・。
毎日の帰宅時間も思っていたよりも遅くなり、心身ともにクタクタです。

その他編

  • 長期休暇時の補講の充実度や進路面談など、進学面のサポートはどうか。
  • クラブ活動の充実度や加入率、利用する施設。
  • 修学旅行の行き先をはじめ、学校行事がどの程度充実しているか。
  • アクセス、電車やバスの込み具合、定期代はどうか。
  • 附属高校の場合は内部進学率がどの程度か。またその基準はどうなっているか。
先輩の後悔
乗り換えなどのアクセス自体は良く、もともとあこがれていた学校だったので迷わず第1志望に。でも、入学してみると毎日往復2時間、とてつもない満員電車に揺られ続けるのは、思っていたよりも過酷でした。
また、私立の方が進学面でも良いだろうという想いも親的にはあったようですが、講習類も思っていたほどではなく、結局予備校に通うことになり、経済面でも親は泣いていました(苦笑)