2学期も1か月が過ぎ、いよいよ10月。受験生は勝負の時へ佳境を迎えますし、1、2年生にとっても決して他人事ではなく、中間テストをはじめ試練が続きます。
さて、そんな10月を文字通り実りの秋にできるかどうかという点で、いま一度見直してほしい勉強のポイントについてが、今回のお題です。
時間だけはそれなりにかけているのに、思いのほか結果が伴わないという方は特に、次にご紹介するポイントを踏まえて学習方法を見直すようにしてください。
インプットとアウトプットは表裏一体!
テストでも良くあるのが「ワークにあった問題だ!・・・で、どうやったっけ?」となるパターンです。
特にテスト期間などにまとめて覚えこもうとするタイプにあるあるな現象ですが、インプットだけをしていても問題は解けないですし、適切なアウトプットをこまめに繰り返さないと、そもそもインプットした内容の定着度が向上しません。
いずれかに偏り過ぎることなく、同時進行的にバランスを取ることを意識しましょう。
そのバランスについては、インプットに対してアウトプットを倍以上かけるようにすることもポイントの一つです。ある心理学者の実験で、インプット:アウトプットの割合が3:7の時に最も良好な結果が得られたというものがあります。
覚えることがゴールではなく、使えるようにし、そしてテストで結果を得ることが目標になるわけですから、適切な、もっと言えば十分なアウトプットを重ねることは重視しましょう。
1か月以内に3回は学習内容を反復!
人間は忘れる生き物です。残念ながら、一度覚えたからと言って、いつまでも覚えていられるほど優れていません。有名なエビングハウスの忘却曲線によれば、せっかくインプットした事項も1週間も経つ頃には8割がた忘れてしまうほどです。
ただし、適切に反復機会を確保すれば、忘れるどころかむしろ記憶への定着度を高めることも可能です。
目安としては翌日・1週間後・1か月後、つまり学習後1か月以内に3回復習する機会を確保するようにしましょう。
一度やった内容だけに、1度目よりも2度目、2度目よりも3度目の方が学習効率も高く、同じ問題を解くにしても所要時間は短く済むはずですので、妙に構えることなく、ちょっと再確認しようという程度のつもりで復習すれば、本番で苦々しくもどかしい想いをすることもなくなるはずです。
休憩時間こそ動こう!
運動には脳を活性化する働きがあり、実際に認知症の治療でもウォーキングマシンで運動しながら簡単な脳トレをすることが取り入れられているほどです。
また、ある実験では、10分程度の軽い有酸素運動でも脳が活性化し学習機能が高まる結果が得られたものもあります。(かのドラマ「ドラゴン桜」でも散歩しながら英単語や公式を復唱する試みが取り入れられていましたよね(笑))
10月は「運動の秋」でもあります。スマホのように逆に脳に負荷をかけてしまうような休憩の仕方ではなく、気分転換も兼ねてちょっと散歩をしてみるなど、休憩時間の使い方にも一工夫を取り入れるようにしましょう。