いよいよ来週明けには夏休みが終わり、2学期がスタートします。
筆者が運営する個別指導「こだわり」塾でも、受験生を中心に連日来塾しては、授業に自習にと勉強に励む姿を見てきただけに、秋以降、その努力が結果になって報われることを願うばかりです。
しかし、この夏の頑張りが一過性のものになってしまっては、仮に結果を得られてもそれもまた一過性のもので終わってしまう懸念が拭えません。
あくまでも最終ゴールは志望校合格。その実現には、むしろ秋以降にどういった学習を進めて夏にまいた種を実らせていくかが大事になってきます。
そこで、秋以降にどういった学習を心がけるべきなのか、ポイントを確認していきましょう。
月ごとの学習コンセプトを設定する
2学期には毎月のように模試や定期テストなど、本番が続きます。もちろん、その一つ一つが志望校につながっていくわけで、1回たりとも疎かにはできません。
テストの実施日から逆算し、計画的に学習を進めていく必要があります。
その為には、各月ごと、できれば週単位で学習コンセプトを設定し、どういったテーマに基づいた学習に取り組んでいくのかのイメージをハッキリさせておくことが、直前でバタバタせず、なおかつ結果を得る上での最初のポイントになってきます。
下記の例も参考に、おおざっぱにでも、どのタイミングでどういった学習に取り組むべきかはイメージしておきましょう。
また、2学期が始まり“自分の勉強時間”が制限される中でも、夏に確立した学習ペースを維持できるよう、より質の高い工夫した学習習慣を身に付けることも意識しましょう。
それぞれのテスト対策に大きく偏ってしまわないよう、時期に応じてバランスの取れた学習時間の配分を心がけるようにしましょう。
特に当月の期末テストで内申点が実質的に確定することもあり、また期末テストは中間テストに比べて副教科が加わって科目数が増えるため、テスト対策に追われて通常の受験勉強が疎かになってしまわないよう、早め早めにテスト対策にも着手するスケジュール感で臨みましょう。
過去問にも着手し、本番の出題傾向や難易度を知り、そこから導き出される得点戦略に基づいて実戦的対策を重ねていきましょう。
アウトプット中心に夏の学習事項を戦力化
「勉強したことは3か月後に結果が出る」という格言じみた言葉もある通り、勉強したことがすぐに結果になって表れるとも限りません。
その背景にあるのは、インプットしたことを定着させる上では十分なアウトプット、つまり練習量が必要だということです。
上記の「3か月後に・・・」というものも、インプットしたことを本番で発揮できる本当の実力に昇華させていくには、それだけの練習量を確保できるだけの期間が必要なことが背景にあります。
特に、比較的テストまでの時間的猶予がある9月は、学校が始まって夏に比べて十分な勉強時間を確保することが難しくなります。
この時期に慌てて身にならない時間を浪費することにならないよう、できるだけ早期に学習事項を戦力化するという観点からも、夏に学習した事項を徹底反復するなどアウトプットに時間を割くようにしましょう。
せっかくの夏の努力を無駄にすることがないよう、実りの秋を迎えられるよう、そして志望校に一歩一歩着実に近づいていけるよう、計画的かつこの時期に見合った学習に取り組むことを考慮してみましょう。