きっちり結果を出すための、夏の勉強のポイント

「夏を制するものは受験を制する」「夏は受験の天王山」

様々に形容されるように、夏休みの過ごし方が受験の結果に大きく関わってくることは間違いありません。この期間をどう過ごすかによって、大きく成績アップすることもできれば、逆に周りに差をつけられてしまう可能性もありますし、2学期以降の勉強ペースにも質にも差が出てきます。

そこで、この夏を充実したものにするためのポイントを確認しておきましょう。

目標設定&計画

何も考えずに闇雲に勉強をしてもそうたやすく成績アップは見込めません。量をこなすことは当たり前の大前提として、より効率的に質の高い時間を過ごし、勉強の効果を最大限に発揮させることが重要なのです。

そこでまず大事になってくるのが目標設定と計画性です。

それでは、効果的な目標設定の仕方、計画の立て方とはどのようなものなのでしょうか。

①志望校のレベルに合わせて最終到達地点を把握する

まず大前提として、目標たる志望校を見定めることが重要です。何事においてもそうですが、どこを目指すのか、目標が定まっていないと計画の立てようがありませんし、難関校を目指すのかそうでないのかでも、必要な勉強量や内容が全く異なってきます。

後々志望校が変わるということもあるでしょうが、まずは現時点で興味がある学校を一つはっきりと定めてみましょう。

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②夏終了時点でどのレベルに達していればいいのか?

次に考えなければならないことは、志望校を考慮した上で、夏終了時点で最低限どのレベルに達していなければならないのかということです。時期的なものも考慮すれば、やはり北辰テストの偏差値は指標として最適でしょう。

例えば偏差値60の学校を志望校として設定した場合、9月の北辰で偏差値55以上にする、そのためにはどの科目でどのぐらいの偏差値を確保しなければいけないのか・・・といった具合に、目標をもう一段具体化していきましょう。

③最終日から逆算して計画を立てよう

目標が定まったら、あとはそれを達成するための計画を立てるのみです。

1日に必要な勉強量はどのくらいか?各教科の勉強比率はどのくらいが最適か?考慮すべき点は多くあります。また、それらは詳細に書かれていればいるほど実行しやすくなります。

無理のない程度に自分を追い込んだ勉強計画を作成してみましょう。

テキストの選び方

勉強計画を立てる上で、考えられなければならない重要事項がもう一つあります。それは、「テキストの選び方」です。テキストを準備する時に考慮しておきたいポイントは3つです。

  1. 自分のレベルに合っているか
  2. テキストの種類を理解しているか
  3. 成績アップに必要な要素が入っているか

自分のレベルに合っているかというのは、焦っていきなりレベルが高すぎるテキストを選んだり、逆に既に十分クリアしているような基礎的すぎるテキストでもいけないという事です。現時点での自分のレベルより少し上のテキストを選んでみましょう。

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また、テキスト(参考書)は大きく二つの種類に分けることができます。それは、”インプット型”と”アウトプット型”です。インプット型というのは、英語で言えば文法事項が羅列されているものや単語帳、数学で言えば公式や解き方が載っているもの、暗記科目で言えば用語集や資料集といったように、”読む”事を通して知識や事実を頭に詰め込むためのテキストです。そして、それを活用する(演習する) 事を通して定着を図っていくものがアウトプット型のテキストになります。

ポイントは、インプット:アウトプット=3:7ぐらいの割合で学習量を配分できるよう、いずれかに偏り過ぎないラインアップにすることです。

1日の勉強スケジュール

夏休みのような休日には、1日10時間というのが勉強時間の目安になります。ただし、ダラダラと不毛な時間を過ごすことだけは避けたいもの。

勝負の夏を充実したものにするには、自分に合った勉強習慣をいち早く確立し毎日継続することが重要です。

例えば朝一番のスッキリした時間に思考力の必要な理数系、昼食後のダレそうな時間に得意科目・・・といった具合に、生活習慣や体のバイオリズム的な部分にも注意し、最も効率よく時間の過ごせる時間割を模索してみましょう。