いよいよ待ち焦がれた夏休みまで約1週間。特に受験生は、勝負所である夏休みにどういったテーマで勉強に取り組もうか考えているところでしょう。
そこで重要になってくるのが教材選びですが、多くの受験生が躓きがちなポイントが、「参考書や問題集っていつ、どうやって選べばいいの?」という問題です。
そこで今回は、参考書や問題集を買うときに受験生がやってしまいがちな「やってはいけないNG3選」を解説します。
NG①:終わっていないのに次の教材
まず、受験生がやってしまいがちなNGなこととして挙げたいのが、「終わっていないのに次々と新しい教材を買う」ということです。
飽きからなのか、もしくは「もっと応用的な問題をやらなくちゃ入試には対応できない!」というあせりからなのか、はたまた買って本棚に並べているだけで頭が良くなった気がする一種の安心感からなのか・・・。完了していないのに次から次へと新しい教材を買おうとする学生がいます。
もちろん、内容が自分の学習テーマや学力に合わない場合などはすぐに買い替えるべきです。しかし、基本的に教材というのは、1冊ずつ完璧にしていくものです。その方が頭の中が整理されやすいですし、「この本を完璧にした!」という自信にもつながります。
自分の学力や読みやすさを考慮して、注意深く教材を選び、それを1冊ずつ完璧にしていくということを心がけましょう。
NG②:無理して難しい教材に手を出す
次に注意してほしいことは、「自分の学力にあった教材を選ぼう」ということです。
ありがちなNG例が、暗記系の社会の参考書や英語の単語帳の場合だと、すべての知識を網羅しようとしてかなり分厚く、内容も詳しすぎるものを買おうとしたり、数学や理科であれば基礎が固まってないのに応用的な問題集に手を出したり。
暗記系の勉強において網羅性はとても大切ですが、それを重視するあまり、処理しきれない分量・難易度の教材を買ってはいけません。1冊ずつ完璧にするどころか、1冊も終わらずすべて中途半端になってしまう可能性があります。結局、どんなに分厚い参考書を買っても必ず漏れは生じるものです。薄くても自分のレベルに合ったものを1冊ずつ完璧にしていく方が結果的に漏れが少なく、結果にもつながります。
勉強は基礎の積み重ねです。誰しも、最初から入試本番に出題されるような応用問題は解けません。まずは基礎的な内容の参考書・問題集で基礎を固め、それが完了してから応用問題に手を出すようにしましょう。
NG③:いつまでも基礎
勉強において基礎は最も大切な要素です。しかし受験本番の入試問題では基礎問題だけではなく応用問題も数多く出題されます。基礎を完璧にするだけでは、入試問題は解けません。基礎力と、応用問題を解くうえで必要な思考力は全く別ものなのです。
最近の入試傾向として、思考力を問う問題が増加しています。ですから、いつまでも基礎を固め続けていたら手遅れになってしまいます。基礎的な教材を完璧にしたら、応用的な問題集にも積極的に取り組んでいく必要があります。
遅くとも年内、できれば夏休み中に既習事項の基礎を固め、応用問題に取り組み始めるというスケジュール感で。基礎固めから思考力育成にシフトしていきましょう。