花咲徳栄高校監修 お母さん必見!成績が上がる魔法の食事スタメシvol.8

いよいよ運動部を中心に、3年生は部活動を引退という方も増えてくる時期です。そしてそれはつまり、受験シーズンがいよいよ本格化することを意味します。もちろん1・2年生も、期末テストが近いというところは多いことでしょう。

しかし、部活動も勉強も、健康な心身あってこそ効率も上がるというもの。特に健康の礎たる食事は非常に重要な要素の一つです。

そこで、そんながんばる学生の為に、花咲徳栄高校食育実践科の全面協力のもと、受験や試験勉強に効果抜群な食事「スタメシ」をご紹介します。

早速今晩のおかずに!レシピ紹介

鰯の梅肉チーズ揚げ
(En:346kcal Ca:191mg Fe:2.4mg 塩分:1.1g)

鰯には、脳を活性化し、記憶力を高めるDHA・EPAだけでなく、チロシンも含み、集中力を高める効果が期待できます。

鰯が苦手でも梅とチーズで臭みが抑えられるため、とても食べやすくなります。

材料(4人分)
●鰯のひらき 8枚  ●塩 少々  ●大葉 8枚  ●練り梅 20g  
●スライスチーズ 4枚  ●レモン 1個  ●小麦粉 200g  ●卵 1個
●冷水 200g  ●揚げ油 適宜  ●ミニトマト 8個  ●大根 1/4本
※掲載画像には大根おろしと八方出汁を天だしとして添えてあります。
  1. 鰯に少量の塩を振り、15分程度置いておき、余分な水分を抜く。
  2. ①の水分を拭き取り並べ、身側に大葉、練り梅、チーズを乗せて、頭の方からしっかりと巻き、爪楊枝で巻き終わりをしっかりと止める。
  3. 天ぷら衣を作り、そこに小麦粉をまぶした②をくぐらせ、180℃の油で揚げる。
  4. 適宜切り分け、器に盛り、くし形に切ったレモンとミニトマトを添える。

DHAたっぷりゴーヤチャンプル
(En:333kcal Ca:286mg Fe:2.7mg 塩分:2.8g)

記憶力を高めるDHAを豊富に含む魚肉ソーセージと鯖水煮缶が入っています。

また、ゴーヤには、ビタミンCが多く、鉄の吸収率を高めたり、ストレス緩和に役立ちます。

材料(4人分)
●魚肉ソーセージ 2本  ●鯖水煮缶 1缶  ●ゴーヤ 1本  ●木綿豆腐 1丁
●卵 2個  ●かつお節 1袋  ●油 12g  ●酒 15g  ●醤油 30g
●顆粒だし 4g  ●ごま油 大さじ1
  1. ゴーヤは種(綿)を取り薄切りにし、少量の塩(分量外)をまぶし良くもみ洗いにする。
  2. 木綿豆腐をキッチンペーパーで包んで600wの電子レンジで2分程度過熱をし、水分を飛ばす。
  3. 魚肉ソーセージは斜めに切っておく。
  4. フライパンにごま油を入れ、魚肉ソーセージとゴーヤを炒める。軽く塩、胡椒を振り豆腐を加え、さらに炒めて鯖と顆粒だし、調味料を加え、味を調える。
  5. 溶き卵を回し入れ、かつお節を加え仕上げて器に盛る。

枝豆ご飯
(En:331kcal Ca:57mg Fe:1.6mg 塩分:1.6g)

枝豆には、エネルギー代謝をよくするビタミンB1が豊富に含まれ、疲労回復に役立ちます。

また、造血機能に関わる葉酸たんぱく質も多く、勉強効率のUPが期待できます。

材料(4人分)
●米 2合(300g)  ●枝豆 120g(さや付きの場合は240g程度)  ●酒 5g  ●塩 2g

【八方だし】
●だし 400g  ●みりん 50g  ●薄口しょうゆ 50g  ●白胡麻 10g

  1. 鍋に八方だしの材料を合わせ、ひと煮立ちさせ冷ましておく。
  2. 枝豆は塩ゆでをして冷ましてから①の八方だしに漬けておく。
  3. 米を洗米し炊飯器の2合の目盛りまで水を入れ、酒、塩を加え炊く。
  4. 炊きあがったところに汁気を切った②と煎った白胡麻を加え、さっくりと混ぜ器に盛る。

とうもろこしのすり流し
(En:103kcal Ca:33mg Fe:0.9mg 塩分:1.0g)

すり流しとは、野菜や豆腐などをすりつぶし、だしで伸ばして、塩・醤油・味噌などで調味した、いわゆる和風ポタージュのことです。

豆腐に含まれるレシチンは、記憶をつかさどる伝達物質の材料であり、記憶力や集中力を高める効果が期待できます。

材料(4人分)
●とうもろこし 300g  ●だし 2CUP(400g)  ●絹豆腐 150g 
●白みそ 30g  ●オクラ 4本
  1. 豆腐をキッチンペーパーに包み600wの電子レンジで加熱し水気を取る。
  2. とうもろこしはだしで煮て粗熱を取る。
  3. ミキサーに①と②を入れかくはんし、ザルでこして鍋に移す。(口当たりが滑らかになります)
  4. 味噌を溶き加えて味を調え、器に盛り、塩ゆでしたオクラを小口切りに切ってのせる。
  5. ※温めても冷たくしても美味しく食べることができますが、冷たくして食べる場合には塩味を強く感じるので、味噌の量を減らして塩分の加減を調節しましょう。

わらび餅
(En:189kcal Ca:59mg Fe:2.0mg 塩分:0g)


材料(4人分)
●わらび餅粉 70g  ●砂糖 50g  ●水 400g  
●きなこ 100g  ●砂糖 50g(きなこと混ぜ合わせる分)
  1. 鍋にわらび餅粉と水、砂糖を入れ、よく混ぜ合わせてから火にかける。
  2. 木杓子で混ぜ、火が通るにつれて透明になるまで練りこむ。
  3. ②を水で濡らした容器に出し冷水に浸し冷ます。
  4. ③を適宜切り分け、砂糖と合わせたきなこを全体にまぶし、器に盛る。
よく噛むことで集中力UP!!
よく噛んで食事をすることで、脳に酸素と栄養素が送られ、脳神経の働きが活発化します。また、セロトニンという幸せホルモンの分泌を促進します。セロトニンは精神を安定させる作用があり、心が安定することで集中力がUPします。

しっかり噛んで食べる習慣を身につけさせるために、豆類・根菜類・生野菜・きのこなど噛み応えのある食材を料理に取り入れてみましょう。咀嚼の回数を自然に増やすことができます。

花咲徳栄高校 食育実践科とは?


厚生労働大臣より認可を受けた調理師養成施設校で、卒業と同時に調理師免許が取得できます。本校の食育実践科は、食育を実践する新たな教育活動を行い、社会で活躍できる食のスペシャリストを育成しています。

同校は、文部科学省の「スーパー食育スクール事業」指定校(2014~2016年度)および、「つながる食育推進事業」モデル校(2017年度)となりました。その経験を生かしながら、継続して食育活動に力を入れています。主な取り組みとして、食育実践科の生徒が主体となり、普通科の生徒に向けた食育指導や、地域の幼稚園、小中学校との交流授業などがあります。

その中で、特色ある取り組みとして「アスリートメシ(通称:アスメシ)」、「スタディメシ(通称:スタメシ)」、「CaFeメシ(通称:カフェメシ)」の3つのコンセプトに合わせた食事提供を実施しています。食育実践科の生徒がレシピの考案、調理、配膳、片付けを担当し、食事の時間を利用して食育指導も行っています。

進路は、例年全体の約6~7割が進学(大学・短大・専門学校)し、残りの約3~4割が就職しています。本校は進学、就職にそれぞれ対応し、生徒の希望に沿った進路指導を実施しています。