いよいよ各中学テスト期間に入ってくる時期ですが、特に3年生は、“受験生”としての意識の高まりとともに、様々に志望校への想いを膨らませていく時期に入っていきます。
一方で、そもそもどういう基準で志望校を選べば良いのか、ほとんどの方にとって初めての体験となることだけに、不安もつきまといます。
そこで、後悔のない志望校選びをする上で、参考すべきは何も成功事例に限らず失敗事例にもあるはず!というわけで、中退・再入学・編入と、3つの大学を渡り歩いた経験のある細沼先生に、志望校選びで大事にすべきポイントを聞いてみました。
- 名前:細沼 慶貴
- 出身:宮城県
- 担当教科:英語・国語
- 特技・趣味:サッカー、スケボー、音楽、旅行
- マイブーム:サイクリング、UNEXT(アニメ)
- 小さい頃の夢:F1レーサー
- その他:良い声です
最初の進学先は海外志向で決定
高校時代は「大学進学は良い企業に入るためのチケット」程度に考えていたこともあり、勉強を疎かにしてしまっていた面もありました。本気で勉強に向き合い始めたのは高3の春ぐらいだと思います。
そんな中で、早い時期から海外に行きたいという想いもあったので、アメリカの大学に進学することにしました。
当然ですが日本人以外の人々と接する機会が多くなるので、その国ならではの文化の違いにも驚きましたし、何もかもが目新しく感じられました。
一方で、安易な気持ちで進学したこともあって、思っていたよりも英語力の壁が大きく、ちょうど家庭の事情などもからんで退学することになりました。
再受験は高校時代のリベンジ!
再受験して日本の大学に入学することにした時にモチベーションになったのは、現役時代に思うような結果を得られなかったことへのリベンジの気持ちでした。
当時、実は海外の大学以外に日本の大学も受けていたのですが思うような結果が得られず、その時の悔しい気持ちが、“自分との戦い”である受験勉強に朝から晩まで向き合う上での支えになりました。
しかし、この時も決して満足のいく結果は得られず、合格して入学した先での学生たちとの行動や考え方の違いに、モヤモヤとした想いを抱えながら過ごしていました。
結果に一喜一憂するのではなく、次にどう動くか
再入学先でのモヤモヤから、かなり早い時期から編入のことを考え始めていました。
受かったとか落ちたとか結果に一喜一憂するのではなく、常に、次にどう動くかを考えることが大事だと思っているので、大学の成績はもちろんのこと、小論文や英語の勉強も力を入れて取り組んでいました。
無事に編入を果たした先では、大学の授業レベルもそうですし、様々な方面で活躍されている方々とのつながりもでき、紆余曲折ありましたが本当に良かったと感じています。
唯一後悔というか、“使える英語力”が求められる時代に本格的に突入している中で、アメリカの大学を中退したことは「残っていればどうなっていたのかな」と思うことはありますけど(苦笑)
大事なのは“軸”を持つこと
これまでに紆余曲折があったからこそ、志望校選びに際しては「なぜその高校や大学を選び、そしてどうなりたいのか」、自分の中に“軸”を持ってほしいと思います。
時には人の意見に耳を傾けることも大切だと思いますが、これだけ情報があふれている時代ですし、“常識を疑う”ことも大事だと思います。信念を持って、柔軟に適応し、自分を磨いていくことを大事にする。
そうすれば、志望校選びにも迷いはなくなってきますし、仮に後悔することになったとしても、次にどう動くか考え、やり直していけますから。