生活に最も密着した学問の一つでありながら、意外と「何を勉強しているの?」という学部の一つが農学部です。
まさか1年中畑で農作業しているわけでもないであろうからこそ、どういった内容を学んでいるのか気になるという方もおられるのではないでしょうか。
今回は、そんな農学部で学ぶこだわり講師の木村先生に、どんな学生生活を過ごしてきたのかインタビューしてみました。
profile

出身:埼玉県川口市
担当教科:英・数・国・理
特技・趣味:筋トレ
マイブーム:アーチャープッシュアップ(筋トレの一種)
小さい頃の夢:農家
その他:LOVE筋肉!
interview
突然ですが、なんで農学部?
小学生の頃から食料や自然環境に興味があり、その2つの要素を持ち合わせている農業について学びたいと思ったからです。
農学部と言うからにはずっと畑仕事してたりするの?
農作業をする授業も確かにありますが、そういった授業は実は数えるほどしかなく、必修で行う農作業の授業はせいぜい体験程度のものでした。
じゃあ教室での授業ってどんなことを学ぶの?
意外かもしれませんが、農学部では直接的な農業分野以外にも幅広い分野のことを学べます。イメージしやすいところでは、土壌環境や畜産、栽培についてなど。他にも自然と人間の関係や水資源、遺伝子、生物機能、農業経済、さらには緑地の設計デザインなども学ぶことができます。
農学部というと農業というイメージかも知れませんが、むしろ自然というテーマに関することを様々な視点から学ぶ学部という方がピッタリだと思います。
ということは、卒業後の進路も農家というわけではない??
もちろん農業の道に進む方もおられますが、卸売や小売り、メーカー、中にはIT系に進む方もいるなど、本当に多岐に渡っています。
将来の夢ってあります?とは言えやっぱり農家?(笑)
いえ、まだ決まってません(笑)いろんなことを学べるので、これから少しずつ見定めていこうと思っています。
ってか、勉強ってダルくないの?前向きに取り組む上での秘訣みたいなのってあります?
私は知識や経験によって世界の見え方が変わると考えていますし、勉強することで今までできなかったことができるようになったり、成長を実感することもできるので、そう思えるようになってから勉強にむしろやりがいを感じるようになりました。
それに「無駄な知識はない」と思います。よく「勉強なんかしてそれが何の役に立つのか」という声も聞きますが、全く関わりのない分野でも役に立つことはありますし、それに知識は思考力の基になります。どんな知識も役に立つ可能性があると思えば、苦手な分野でも積極的に学べるようになりました。
結果の出る勉強法として、一番大事なことは何だと考えますか?
勉強をしていると分からない分野や解けない問題があったりして、不安になったり嫌になったりすると思いますが、そもそも分からないものを分かるようにするのが勉強の意味だと思うので、むしろそこにちゃんと“向き合う”ことこそが勉強で一番大事なことなんじゃないですかね。
最後に、農学部を全力で推してください!
農学は人間が生きていく上で欠かせない環境や食について学べます。農業のイメージが強くて興味がわかないという人も多いかもしれませんが、実際に取り扱う分野は多岐に渡るので、これを機会に是非検討してください!