今、大人気!附属高校出身こだわり講師が語る「私の中学時代」

一般受験では偏差値70超もザラ、かと言って推薦入試も合格目安内申点が42を超えてくるケースが大多数。折からの大学受験制度の改革やそれに伴う難化も相まって、特に有名私立大学の附属高校人気とその合格難易度は空前のレベルにあります。

そんな附属高校に進学できるのは、やはりごく一部の限られた才能を持つ方々だけなのか?今回はそんな問いの答えを探るべく、こだわり講師陣の中でも領中⇒附属高校というルートをたどった一人に、中学生活で大切にしていたことを中心にインタビューしました。

もともとは“中の中”、附属を意識し出したのも中3になってから

中1の頃、私はもともと勉強ができる方ではなく、最初の定期テストなどは学年順位もちょうど真ん中ぐらいのデキでした。しかし、周りの友人は私より順位が上の子がかなり多く、中学入学早々に焦りを感じたことを覚えています。

いくつか塾を探し始めたのも、このことがきっかけでした。

マジメにテスト勉強には取り組むようになったことと、塾通いの効果も相まってか、中2になる頃には少しずつ学年順位も上がっていきましたが、それでもまだまだ全然、特に強調できるような成績では無かったです。

志望校も「この高校に行きたい!」という気持ちがあったわけではなく、学校のテストでひたすら上を目指していた感じだったので、私立か公立かを決めたのも中3になってから、附属高校を意識し始めたのは中3の夏になった頃でした。

大学附属という安心感もありましたし、何よりその高校の自由さに惹かれて目指し始めましたが、今思えば、随分なスロースタートだったなと思います。

受験勉強で大事にしたのはスケジュール管理

受験勉強で重視したのは、毎日小さなメモにその日の勉強時間のスケジュールを書いて、机の見える場所に置いておいたことです。

土日は特に時間を無駄にしたくなったので、朝起きてすぐにこれを書くようにしていました。

例えば、「8:00~9:00英語、9:15~10:30数学、10:40~12:00理科・・・」という具合に、時間や科目、休み時間まで、極力細かく時間割のように決めていました。

これの良いところは、「今朝は目が冴えているから数学をやろう」とか「数学は苦手だから他の科目より多めに時間を取ろう」など、自分に合わせて好きなように予定を立てられるところです。

しかも1日の終わりに「一日を無駄にしなかった」という達成感も感じられ、勉強への不安もなくなっていきました。

不安な気持ちこそが頑張るモチベーションに

目標を立てて、どんなに計画建てて取り組んでも、「勉強しなくちゃいけない」というプレッシャーに押しつぶされそうになって、何もかも放り出したくなることもあり、それが受験生活で一番きつかったです。

推薦入試も狙っていたので特に定期テスト前はそうなりがちで、「みんな頑張っているからもっとやらないと!」とか「時間が足りない!」とか、とにかく不安で・・・「なんでこんなに勉強しなきゃいけないんだろう」という気持ちにもなりました。でもその不安な気持ちこそが「頑張ろう!」というモチベーションになったことも事実で、辛いことときちんと向き合えたことが、結果的に志望校に合格できた一番の要因だと思います。

それに、受験勉強で学んだことの全部が将来役に立つことは無いかもしれませんが、「私はあの時あれだけ頑張れたんだから大丈夫」という自信になって、それが将来の自分に返ってくるものだと思います。

附属を目指す後輩達にも、今は辛くて嫌だと思うこともあると思いますが、「やっておけば良かった」と「やっておいて良かった」はかなり大きな違いになって自分に返ってくると思うので、くじけそうになっても諦めないで欲しいです。

付属の安心感は高校生活の充実に直結!

附属で良かったことは、当たり前かもしれませんが「大学受験」というプレッシャーをあまり感じず、自分がしたいことを高校3年間の中で見つける余裕があることだと思います。

やっぱり付属の安心感は本当に大きいと思います。

私立付属を目指す際に注意しておくべき3か条
  • その“大学”に本当に行きたいかまで考えてから目指した方が良い!
  • 同じ大学の附属でも、高校によって雰囲気とかは全く違ったので、学校見学には行くべし!
  • テスト勉強を怠ると普通に留年するので入ってからも勉強はした方が良い!