新年度までに準備しておきたいこと〜2020年度テスト結果の傾向を受けて〜

学年末テストも終わり、今年度も残り1ヶ月を切りました。

しかし、テストが終わったからといってホッとしている場合でもありません。

現中学2年生はいよいよ受験年度を迎えるわけですし、現中1、あるいは小学6年生も、近い将来“内申点”として入試に大きく影響してくることを考慮すれば、次なる定期テストを見据えた備えには早々に着手すべきです。

そこで、2020年度の定期テストの結果とその傾向を元に、新年度に向けてどんな対策、準備をすべきか考えてみましょう。

コロナウイルスが定期テストに与えた影響

周知の通り、今年度はコロナウイルスの影響で学校が一時休校になり、それによって授業の進みが遅れたり、それを挽回すべく例年より早いペースで授業が進められるという現象が起きました。

そのため、定期テストの出題範囲が例年以上に広くなったり、そもそもその範囲を事前に予想するのが難しくなってしまい、様々な情報に振り回されてしまったという方も大勢いらっしゃったのではないでしょうか。

今年のテスト結果の傾向

学校の授業ペースが早くなったり、伴ってテスト範囲が例年より広くなった結果、顕著な傾向として表れたのが「学習内容の定着度の低さ」です。

Manavoを運営する個別指導「こだわり」塾の現場でも、学校で既に既習済みの“はず”の内容でさえ、生徒側には1%たりとも記憶に残っていなかったりする事案が頻繁に生じていました。

もちろん塾に通っている場合には、そういった事案の一つ一つに対策も打てますが、当然のことながら同じ授業時間を使ってより多くの内容を頭に詰め込もうとすれば、一つの単元に裂くことができる時間は減ってしまい、十分に理解することができないまま次の内容に進んでしまうといった、非常によくないことが生じかねません。

特に塾にまだ通っていないというケースの場合がどうだったかは、毎回定期テスト後にお問い合わせの電話が鳴り続いた現象からも明らかでしょう。

新年度までに準備しておきたい事

未だコロナウイルスの影響は懸念しなければならない上、再三申し上げているように来年度からは新指導要領の適用もあり、今年度のように学校の学習ペースが例年以上のペースだったり、伴って一人ひとりの習熟度に不足が生じる可能性は大いにあり得ます。

では、そのような状況に対応するためにどのような準備を進めていけばよいのでしょうか。英語と数学を例に考えてみましょう。

英語
  1. 既習文法の復習
  2. 教科書に出てくる単語や熟語の見直し
何と言っても、英語の基本は文法と語彙です。特に春から使用する新教科書においては、従来から大きく再編されて文法事項も難しくなりますし、覚えるべき語彙の量も文字通りケタ違いなものになります。
今年度は授業のペースが早かった影響か、知識系の定着度も全体的に低かった印象を受けるだけに、今年度の学習内容は今年度のうちに、再確認しておきましょう。
数学
  1. 各単元の公式や計算の手順の再確認
  2. 計算単元で頻出の文章題対策
春からのことを見据えれば、1学期は前年度の1学期に学習した事項の発展版、つまり概ね計算系の単元がメインになってきます。既習の計算事項はしっかり頭に叩き込んで、ミスなく正解を導き出せるよう練習しておきましょう。

授業時には頭で理解できていたものの、いざ自分で問題を解いてみようとするとどこから初めていいか分からないほどに混乱してしまう、というのはありがちな事です。

一方で、学習したことをしっかり定着させるには、何度も反復演習を重ねることが一番の近道です。今年度感じられた傾向の一つである定着度の低さも、総じて時間の無さにも起因する反復演習の不足による部分が大きかったりします。

学校が修了モードに入り、比較的時間にも余裕のあるこの時期に、習慣面も含め基礎を固め直すことを心がけてください。