学校からテスト範囲が開示されるのはテストの約2週間前。更に部活がなくなって本格的に“テスト期間”に入るのはテスト1週間前から、というのが一般的なテスト前のスケジュールです。一方で、比較的間隔が短い中間~期末テスト間でも1ヵ月半の期間があり、その間の授業時間や内容を考慮すれば、明確にテスト勉強に充てられる時間は決して多くはありません。
しかし、そもそも定期テストは、学校の先生からすれば授業の内容をどれだけ理解しているかを確認するためのものです。これを逆手に取れば、テストには基本的に授業でやった内容しか出ないということになります。
①授業をよく聞いてなるべくその場で内容を理解しておけば・・・
極論を言えば、授業中に全てを理解しておけばテスト勉強は必要ない!
②テスト期間は“授業でやったこと”を再確認!
授業で扱った教科書やノートのポイントを押さえることが最も重要なテスト勉強。だからこそ授業中の過ごし方がテスト勉強の準備として重要!
それでは、こだわり塾の先生たちが実際にやっていた、テスト期間に効率良く勉強するためのコツを紹介していきましょう。
Point① ペンを持って手を動かす
勉強しているつもりなのに結果が出ないという生徒さんにありがちなのが、「教科書を読むだけ」など手を動かさない勉強スタイルです。しかし、読むだけ見てるだけで結果が出るほどテストは甘くありません(笑)
ヤル気が出ない時ほど、まずペンを持って、基本的な内容の勉強から始めることがオススメです。手を動かすと、頭が動き始めてヤル気も出てくるので、その後の勉強にスムーズに入れるようにもなります。
S先生
Point② 睡眠もテスト勉強の一環
睡眠不足や生活習慣の乱れは肝心な場面での集中力を緩慢にしてしまいますし、眠い目をこすりながら勉強するのは効率が悪く、勉強の質も落ちてしまいます。
また、脳は寝ている間に記憶を定着させるというデータもあり、寝る直前に暗記ものをこなすというのもコツの一つです。
T先生
Point③ やりたくなったことはメモしてテスト後のご褒美に
テスト期間には部活も無く、自由な時間が増えるため、「勉強しなきゃ!」という焦燥感と裏腹に、様々な誘惑との戦いも生じます。
しかし、何事も我慢ばかりでは続きません。むしろ逆に利用していきましょう。沸いて出てくるやりたいことを”やりたいことリスト”として書き出して、テスト後の自分へのご褒美として取っておくのです。
あえて自分が一番目につくところに置いておくのもいいかもしれません。自分で自分の鼻先に人参をぶら下げることで、勉強に集中できるようになります。
Y先生
Point④ やることを書き出して消していく
テスト勉強に集中できる期間は短く、できることは限られてきます。そこで、やるべきことをチェックリストとしてまとめておきましょう。特に、テスト範囲になっている学校のワークについては、ページ番号を紙に書いて親子共に目のつくところに貼り出し、終わったものから斜線を引いていくという方法がおすすめです。
特に新中学生などのテスト慣れしていない学年や、日常から学習習慣がない子どもは、まだまだ自己管理能力も乏しいですし、親としても子供の勉強の進行度を一目で理解しやすい側面もあり、非常に効果的です。
K先生
Point⑤ 人に教える
インプットだけが勉強の全てではありません。自分の中に入れた知識はテストで表現しなければならないので、アウトプットも同じくらい重要と言えます。
そこで、問題を解くだけでなく、是非、親や友達に説明したり教えたりしてみましょう。
自分では分かっているつもりでも、実はちゃんと理解しきれていないことがあるものです。加えて、説明しているうちに新たな疑問点が生まれたりもします。教えてもらうよりもはるかに能動的な学習スタイルとも言え、理解度が格段に深まることが期待できます。
M先生
参考になりそうなポイントはあったでしょうか?自分なりの勉強方法を見つけることも勉強の一環ですので、まずは色々試してみてください。