英単語学習法 Part1 初級編

英語学習を進める上で、英単語の暗記は避けては通れない基本中の基本です。その覚え方も、ひたすら手を真っ黒にして書いて覚えたり、赤シートで隠して覚えたり、ひたすら呪文のように唱えながら覚えたり、十人十色、人それぞれです。しかし、どんな覚え方をするにもハズしてはならない”前提ポイント”はあります。そこで、英語の勉強を始めて間もない小学生・中学生向けに、Manavo編集部オススメ!「初級編の英単語学習法」をご紹介します。

初級編

Point① 五感をフル活用

何かを覚える上では、見るだけ、書くだけ、というような覚え方ではなく、人間の五感をフル活用して覚えた方が記憶が定着すると言われています。殊に英語においては、これが非常に重要になってきます。というのも、英語に必要な技能は以下の4点であると言われています。

英語の4技能
・reading (読む)
・listening (聞く)
・writing (書く)
・speaking (話す)

この4技能を意識した英単語暗記法、すなわち、単語帳を見る、付属のCDを活用して耳を使う、手を動かす、声に出して読んでみる、といったような複数の手法を用いたアプローチが重要です。こうしたアプローチは、英単語暗記の効率を良くするだけでなく、その先の総合的な英語力を鍛えることにつながるという側面もあります。

Point② フリガナは諸刃の剣

先述の通り「読む」ということが重要なアプローチの1つですが、英語初級者にとってはアルファベットの羅列を見ても読み方が分からず、五感をフルに活用することができなくなってしまいます。そのため、最初のうちはフリガナが振ってある単語帳を選ぶというのも1つの良い方法です。
一方で中級者以上にとっては、この方法が必ずしも万能とは言いきれないところがあります。

フリガナが振ってある単語帳を選ぶことによるマイナス効果
・学習の際にアルファベットではなくカタカナを見る癖がつく
・カタカナ読みをすることによる、発音、アクセントの誤認

以上の観点から、中級者以上にはフリガナが振ってある単語帳はオススメしません。英語上級者へのステップを踏む上では、発音記号を見て読めるようになるというのが理想です。

Point③ 繰り返す

英単語の暗記に限らず、勉強全体を通して言えることですが、人間の脳は1度学習しただけで記憶に定着させられるほど高機能ではありません。何かを勉強する上では、必ず復習をして、定着を図るというのが重要なことです。
つまり、1つ1つの単語をじっくり丁寧に覚えていこうとしても、時が経つとどうしても忘れてしまうことは不可避ですので、一定のまとまりの単語群を何周も何周もチェックして覚えていく方が効率的なのです。具体的には、単語帳の1セクション等で区切り、徐々に間隔を開けながら何度も復習しましょう。

Point④ 覚える=使える

英語学習において、単語の暗記というのはただの通過点でありゴールではありません。例えば、「apple=りんご」と答えさせる問題は、学校の授業の小テストでしか出題されません。英語学習のゴールは、覚えた単語の知識を活用して、定期テストや受験で長文を読んだり、英作文の問題を解くこと、ひいては将来的に英語を自在に読み書きできるようになることです。
このことを考えると、単語をただ覚えることに意味はなく、使えるようになることに意味があり、英単語の暗記は、その単語を使えるようになって初めて完了といえるのです。
そこで、覚えた単語を用いて例文を作ってみましょう。その単語が使われている文章を丸ごと覚えてしまうというのも効果的な方法です。


英単語学習法 Part2 上級編