高校受験と言えば、埼玉県内、あるいは川口市内の高校であることを前提に・・・。
かつて、今よりもはるかに“学区”の概念が強く残っていた保護者世代の当時であれば、こうした概念に束縛されながら志望校を選択したという方も多いかもしれません。
しかし現在ではそうした概念は少しずつ崩れ、自宅から越境して通学しているという方々も増えてきました。
特に川口市は荒川1本を超えれば東京、さらに言えば川口駅の隣が赤羽、川口元郷駅の隣は赤羽岩淵ということで、隣駅はもう東京と言う立地ということもあり、少し視野を広げれば一気に選択肢が広がります。
そこで、心の関所を通過する上でのパスとなるポイントについて考えてみましょう。
広がる高校の選択肢
上記の通り、荒川を超えればそこは東京、もちろん選択肢に挙がる高校の数は一気に増加します。
例えばお隣「赤羽」には近年進学実績を伸ばしている成立学園や星美がありますし、他にも川口駅から30分以内というくくりで見れば、駅で言えば王子や駒込といった南北線沿線をはじめ山手線の一部も含まれてきますし、そこに所在する高校群は優に10校を超えます。

誰もが知る伝統校から近年大いに実績を伸ばししている新興校、あるいは独自のプログラムで人気の高校等々、これら様々な選択肢があるというだけで、目を向けてみる価値は大と言えるでしょう。
東京の私立は高い!・・・は、案外そうでもない
特に親世代当時は、私立高校=学費が高いというイメージが定番でした。もちろん現在でも、公立に比べれば何かとかかる“額面”は私立の方が高額になりがちです。
一方で、現在では当時はなかった各種の補助金類も充実しており、しかも県独自のもの以外にも、国が補助してくれる金額も相当になっているため、実負担額としては公立とさほど大差ない場合も多くなっているのです。

さらには近年では、学校独自の奨学金制度や特待生制度も当時とは比較にならないほど拡充されており、特待=超成績優秀者だけが受けられる特別な待遇でもなくなってきている現実があるのです。
こういった補助金類を活用できるか否かは、世帯所得も影響してきますし、学校によってはその他にも各種の費用が発生してくる場合もありますが、少し足を延ばすだけで広がる選択肢の多さを思えば、少なくともかつてのイメージだけで切り捨てるには惜しいと言えるのではないでしょうか。