編集長コラムvol.20 目標は高くても良い。見据えることが大事

いよいよ10月も終わり、11月。受験生は進路について様々に思いを巡らせる時期です。ところが・・・

「今の偏差値だと・・・」
「この内申点じゃ・・・」
「ホントはA校に行きたいけど学校の先生が・・・」

等々、目の前にある数字だけでなく様々な助言や指摘、アドバイスの数々に、想いと現実の狭間に揺れ動いているという方も多いことでしょう。

ただし、特に公立高校入試の場合は、まだ本番までに約4か月もの時間が残されています。

直前まで学力は伸ばせますし、現段階での数字で全てを決定することは、むしろ「諦めが早すぎませんか?」との念が拭えません。

あくまでも“本番まで頑張れば”という前提はつきますが、頑張り続ける動機を維持するためという意味でも、変に目標をぶらすことなく貫く想いの強さこそが、この時期においては最も重要なマインドだとも言えます。

現に、この時期に安易に志望校ランクを下げてしまう子ほど、伸び悩み、場合によっては肝心なところでギアが上がらず、成績を下げてしまうようなケースさえも散見されます。

早期に志望校イメージを!

筆者が塾長を務める個別指導「こだわり」塾で、1・2年生といった受験生以外のご面談時にいつもお伝えしていることの一つに「文化祭など何でも良いので、どんどん高校や大学に足を運んで、憧れでも良いのでイメージを膨らませてください」とお伝えするようにしています。

結局は人のやること。気持ち一つで行動も、もっと言えば学力さえも大きく変わります。

事実、早慶やMARCH附属、あるいは公立であれば御三家など、トップ校に進学する生徒さんほど、受験生になる前に志望校を明確に発信できていました。もちろん、その時点での成績は問いません。

その時点でどこまで勉強モードに入っていけるか否かはともかく、目指すべき頂きがあればこそ、努力の在り方も変わってくることの象徴的事例と言えるでしょう。

作家の五木寛之氏も「思考が変われば人生が変わる」と述べていますが、元をただせばヒンドゥー教にこういった教えがあります。

心が変われば態度が変わる
態度が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
運命が変われば人生が変わる

まさに原理原則、受験戦線においても通じる考え方と言えるでしょう。