コロナ禍の影響はいまだ至る所に及び続け、特に受験生は不透明な受験戦線に不安を隠せない情勢です。
その影響は、埼玉における高校入試において不可欠な存在である「北辰テスト」にも及んでおり、特に第3回までの回は中止、もしくは自宅受験となり、様々に混乱を呼びました。
そんな北辰テストですが、4回以降は無事に会場受験が実施されることとなり、受験生たちを一安心させることになりましたが、休校期間が長引いたことで各中学校における学習進捗にも乱れが生じており、そうした事情を鑑みるべく、テスト範囲も例年とは異なる範囲になっています。
一体どこまで勉強しておけば良いのか、テスト範囲を確認することは対策の第一歩。そこで、10/4実施の第5回~第7回のテスト範囲を確認してみましょう。
北辰テスト範囲一覧
回 | 英語 | 数学 | 理科 | 社会 |
---|---|---|---|---|
第5回 | 現在完了(一部)まで | 平方根まで | 「電磁誘導」を除く1・2年全範囲 | 地理・第2次世界大戦までの歴史分野 |
第6回 | 現在完了まで | 二次方程式まで | 「電磁誘導」を除く1・2年範囲+「遺伝」 | 地理・歴史(全範囲) |
第7回 | 不定詞まで | 二次関数まで | 第6回と同範囲 | 地理・歴史・公民(憲法・人権) |
例年の第6回のテスト範囲が今年の第5回のテスト範囲という具合に、概ね例年と1回分のズレが生じており、本稿執筆段階ではまだ未発表ですが、年明けの第8回で公立高校の出題範囲を網羅してくると予想しています。
ここで言えることは、数学で言えば二次関数や相似、英語で言えば分詞や関係代名詞といった、例年苦戦する生徒の多い単元が登場しない、もしくは登場しても第7回以降になる点で、他にも数学で「確率」が除外対象となるなど、例年以上に2年生までの基礎基本をしっかり理解することの重要性が高まっています。
また見方を変えれば、入念に、計画的に準備を進めてきた方にとっては、比較的得点しやすい内容になる期待感もあり、やはり今年度の大きな特徴である“二極化”が一層顕著になりやすいと言えるでしょう。
もちろん勝ち組の側に回るためにも、上記を参考に、しっかりと入念な準備を進めていきましょう。