その壱 旧田中家邸宅(埼玉高速鉄道川口元郷駅から徒歩8分)
味噌と材木業で財を成した4代目田中徳兵衛が大正12年に建てたルネッサンス様式の流れをくむ本格的洋風建築。川口市内では初の国指定重要文化財。有料で見学する事が出来る。
木造煉瓦造三階建の洋館と、昭和9年(1934)に増築された和館の他、文庫蔵、茶室、池泉回遊式庭園、煉瓦塀により構成されている。
自宅にいながら体感できる360度バーチャルツアーのコンテンツもYouTubeにて公開中。
その弐 西福寺(埼玉高速鉄道戸塚安行駅から徒歩9分)
真言宗豊山派の寺院で、810年~824年の間に、弘法大師として有名な空海によって国家鎮護の為に建てられたと伝わる古刹である。
三重塔が有名で、江戸時代に三代将軍徳川家光の長女千代姫が奉建し、高さは23mある。これは埼玉県下で一番高い木造建築物である。
なお、三重塔は県指定有形文化財に指定されている。
その参 赤山城址(埼玉高速鉄道新井宿駅から徒歩30分 ※車orバス推奨)
江戸時代初期の1629年、関東郡代伊奈忠治が赤山領の拠点として築城し、以来十代163年間伊奈氏が居城したものである。埼玉県指定文化財に指定され、現在は一部が公園として整備されている。
城主の伊奈氏についてはあまり知られていないが、新田開発・治水事業、災害時の救民活動など地域における業績は数多く、今も伊奈町の名にその功績を偲ぶことができる。