コロナ禍に伴う3か月もの休校は、未知のウイルスに対する不安だけでなく、停滞する学業面での不安も大きく駆り立てることになりました。
特に、いち早くオンラインでの対応を進めた私立に比して、公立のあまりにも鈍い対応には、不安の声も多数取り上げられました。
そうした中で、子供たちの学習面での不安を解消する手段として、学習塾への期待、あるいはSTAY HOMEの中で通信教育にも脚光が集まりました。
ただ、どちらにもメリデメはありますし、一人ひとり相性もあること。いずれも費用のかかることだけに、親としてはどちらが我が子に適した学習方法なのか悩みどころです。
そこで、塾と通信教育の双方のメリデメについて、比較検討してみましょう。
塾のメリットとデメリット
主なメリット
- 一定の学習機会の担保
- 各種受験情報の提供が受けられる
- 競争意識(特に集団塾)
- 弱点を徹底フォローしてもらえる(特に個別指導塾)
- 分からない問題を質問できる
主なデメリット
- 通信教育に比べて割高
- 安全面での不安(通塾時間次第では帰宅時間が遅くなる)
- 講師の当たり外れ
- 他の習い事とのスケジュール調整(特に集団塾)
決まった曜日の決まった時間に塾に行かなければならず、塾に行くと勉強せざるを得ないという環境の為、嫌でも一定頻度で一定時間の学習機会を確保できます。
また、その内容もプロが考え、適切な内容を適切な量こなすことができるため、自発的な学習習慣のない子でも、学習方法等に困ることはありません。
通信教育のメリットとデメリット
主なメリット
- 塾に比べれば安価
- 好きな時に好きな場所で自分のペースで勉強できる
- 飛び級が可能
- 子供の学習状況をチェックしやすい
- 送迎や夜食の必要がない
主なデメリット
- 自発的な学習習慣が不可欠
- TVやゲーム、スマホなど各種の誘惑に打ち勝つ強い意志が必要
- 分からない内容があっても質問できず、そのまま進めてしまう危険
塾と異なり自らの理性でマネジメントができないと、「教材は定期的に届くけど一定のペースで溜まっていってしまう」という“通信教育あるある”な事態に陥りやすい特徴があります。
一方で上記の条件さえ整っているならば、塾に比べて圧倒的にコスト負担が少なくすむ点は、大きなメリットです。