休校期間が明けても、分散当校や夏休みの短縮、そして一向にビジョンの見えない学校カリキュラム。今のペースで履修はスムーズに進むのか、そしていずれ来る受験に十分に対応できるのか、不安は尽きません。
ただ、こうした状況を憂いたところで何かが変わるわけでもなく、そもそも学校に依存したマインドでいることの方が、むしろ危ういと考えるべきなのではないでしょうか。
そうした観点に立てば、何かに依存せず自発的に準備を進める自立した学習習慣を備えることが重要になってきます。
そこで、実際に成果を出した学習のパターンについて、先輩の事例をご紹介します。やっている者とやっていない者の格差が過去にない水準になりかねない今だからこそ、やっている者の側にまわる上でのヒントになるかもしれません。
予習・復習重視型(学校活用パターン)
学習の王道は、やはり予習復習を徹底すること。特に苦手科目に関しては復習重視型で良いですが、得意科目、あるいは上位校を志望している場合には、現在の情勢を鑑みれば予習の重要性が増します。
ここで注意すべきは、教科書を読み込んで内容理解に努めることは当然ですが、ワークやドリル類を用いた演習にも一定のウェイトを置いてほしいという点です。
繰り返しになりますが、あくまでも自立した学習パターンの確立を目指すのであれば、“わかる”の先にある“できる”というフェーズを目指すべきであり、そのためには一定の演習量確保が不可欠だからです。

課題・演習重視型(塾活用パターン)
復習は一度学校でやった内容になりますが、予習になると、文字通り未知の世界。それなりに考える力や根気がないと、なかなか継続的に成果を期待するのは難しい側面も否ません。
そうなると、塾を活用することが最も手っ取り早い手段の一つになってきます。
また、塾を活用するということは、課題を課されるケースも多いでしょうし、そういった“成果を得る上で必要と考えられる演習量”を半ば強制力をもって課されるということは、自力では学習方法迷子になりがちな層にとっては大きな助けになります。
ただし、課題は100%きちんとやることに加え、特に予習型(先取り)での授業を選択する場合には、自習室やチューターの存在といった、理解不足な点を解決できるフォロー体制があることは入塾前に要確認です。
- 好きな分野のサイト、ディズニー等好きな映画を英語版で
- マンガ・小説
- ドリル
「海外のサッカーサイトを見ていた」「好きなディズニー映画を翻訳や吹替ではなく英語版で見ていた」など、自分の興味のある分野を英語版でチェックしていたという声が多数ありました。
好きな分野であれば分からないものでも興味を持って調べられますし、そういった前向きに取り組める学習機会を確保することは、一見息抜きのように見えても、実は非常に有意義な学習方法と言えるでしょう。
語句レベルでの知識のインプットに終始することになりがちな歴史分野は、興味の有無で成績も大きく二極化しがちな科目です。ところが、歴史漫画などイメージしやすく親しみやすい構成になっていれば、前向きに読み進められる利点があります。「マンガ日本の歴史」といった図書室にもあるものを始め、「あさきゆめみし」「おーい竜馬」等々、史実をベースにしたものは歴史的背景や流れを理解する上でも有効です。
また、推理小説も論理性や因果関係、人物関係の把握など、国語力UPに効果が大きいという声も多数。是非、取り入れてみてはいかがでしょうか?
王道のようでいて、特に中学生にもなれば敬遠しがちなドリル。しかし基礎なくして応用が利くわけもなく、また短時間で一定の量をこなせる構成からも、勉強のウォーミングアップ的に活用していたという声も。