受験生も下級生も注目!令和2年度入試、1・2年生分野からこれだけ出題されました

コロナ禍に伴う長引く休校の影響で、不透明な状況にモヤモヤと不安がやまないのが新受験生世代でしょう。

本来であれば、最終学年を迎えて部活動も最後の大会に向けての追い込みの時期ですし、もちろん学業に関しても、模試も始まって少しずつ受験生モードに入っていく時期です。

ただし、どんな状況にあろうとも、やるべきことを粛々と実行できた者が強いことは、過去の歴史を振り返るまでもありません。

特に入試問題は、3年生の内容ばかりで問題が構成されているわけではなく、1・2年生の履修内容で対応できる問題も多数含まれているという事実があります。休校期間中であったとしても、“復習”がそのまま“受験勉強”の体を成す内容もたくさんあるのです。

そこで、比較的単元ごとに独立した出題をされやすい数学と理科にフォーカスし、今年の公立高校入試での出題範囲とその履修年度を分析しました。1・2年生分野のどういった内容を重点的に復習しておくべきか、確認しておきましょう。

2020公立高校入試 傾向分析速報

数学

MEMO
  • 中1履修単元から
  • 「正負の数」「文字式」「一次方程式」「反比例」「角度」「作図」「空間図形」「資料」等

  • 中2履修単元から
  • 「連立方程式」「合同の証明」「確率」等

他科目と比較しても、比較的低学年の内容から漏れなく幅広く出題されており、上記の単元で対応可能な問題を合計すると、なんと51点相当もの配点を、すでに現段階で得点できる“はず”ということになります。

いずれも大問1や2の、得点すべき基本問題が多いため、いかにミスなく正確に正答できるかという観点で練習を重ねておくことは、そのまま受験シーズンを乗り切る上での土台固めに直結すると言えるでしょう。

理科

MEMO
  • 中1履修単元から
  • 「大地の変化」「化学変化(ろ過)」「植物」「音」

  • 中2履修単元から
  • 「電気」「動物の器官」「化学変化(酸化)」「天気」

こちらも数学同様、1・2年の履修範囲から相当数の出題がされています。むしろ割合としては、中3履修範囲の方が少ないぐらいです。

特に「大地」「天気」といった地学分野は、新学習指導要領における強化分野ですので、今後も高頻度で出題されることが予想されますし、「化学変化」も定番と言える頻度で毎年のように出題される単元です。

近年は一問一答形式のように覚えれば済む出題のされ方は珍しく、実験などを通じてプロセスを問う等、より本質的な理解が求められる傾向にありますので、こういった休校期間を有効活用し、理解度を向上させるよう努めておいてください。