あまりにも有名な「孫子」の一節ですが、相手についても自分についても情勢をしっかり把握していれば、幾度戦っても敗れることはないという格言です。
一方で、この故事には続きがあります。
彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し
相手を知らずに自分の事だけを理解していても、勝ったり負けたりして勝負がつかず、相手のことも自分のことも知らなければ、その戦いには必ず負けるということです。
2,500年も前の古い話を引用されても・・・ではなく、これは中学生や高校生にとっても、まさに同じことが言えます。
つまりテスト対策、あるいはそこに向けた日々の学習を進める上で、どのようなテストなのか、その傾向を知ることは重要な一歩であると、2,500年も前の偉人は示してくれているのです。
そこで、Manavoを運営する個別指導「こだわり」塾の近隣中を例に、どういったテスト傾向があるのかポイントを確認しておきましょう。
- 難易度は教科書レベル
- 学校での授業態度が点数に直結!?
教科書やワークの内容、あるいは授業中に先生が解説した事項がそのまま問題になるケースも少なくなく、概して得点しやすい傾向にあります。
そのため、目下の定期テスト対策としては、教科書やワーク、ノートをしっかり復習することがまずは前提となります。
しかし、だからと言って教科書の丸暗記に依存したようなその場しのぎの学習をしていると、受験生になった時に、本番レベルの応用力を問われると対応に苦戦する傾向もあります。
取りやすい問題が多いからこそ、安易に暗記に依存するのではなく、しっかり基礎を理解することに時間を費やすような学習を重視しましょう。
- 難易度は高め。時には教科書レベルをはるかに超越するものも!?
- 知識量はもちろん、応用力も必須。
生徒数が多いこともあり、幅広い層に対応した問題を作ろうという意図がうかがえる南中のテストは、基本的なものだけでなく、難易度の高い問題も一定割合含まれてくる傾向にあります。
そういった問題に対応するには、単なる知識のインプットにとどまらず、知識を応用する練習が不可欠です。
慣れてくれば、受験生になった時にも戸惑い無く対応できる一方で、そういった面への対策を疎かにしていると、点数が伸びない≒内申点が伸びないということにもつながり、受験生になった時に“時すでに遅し”といった事態になりかねないので注意です。
特に今年はコロナ禍の影響で、テストの日程や範囲など、どうなるか不透明なところばかりです。
テスト直前になって、焦って闇雲に問題を解いたり、中には提出期限の迫るワークを埋めることに追われたり・・・。そういった“結果の出ない子”の路線をまっしぐらに歩むことにならないよう、目的意識の伴った学習を日常的に心掛けるようにしましょう。