編集長コラムvol.13 ヤル気スイッチのある子とない子

「うちの子のヤル気スイッチを押してください!」
「うちの子のヤル気スイッチはどこにあるんでしょうか?」

某同業他社のキャッチフレーズでもあるこのワード(笑)、もはや市民権を得て頻繁に用いられるようになっており、ご入塾時やご面談時の会話の中で、冒頭のように登場するシーンも珍しくありません。

しかし、このヤル気スイッチ、ある子もいれば、残念ながら無い子もいるのが現実です。つまり、いくら探したって無いものは押せないのです。

では、スイッチのある子とはどういう子なのでしょうか?逆に、無い子は諦めるしかないのでしょうか?

ヤル気スイッチの有無は負けず嫌いかどうかで見極め

まず、ヤル気スイッチの有無に関しては一定の傾向があります。それは、負けず嫌いかどうかです。

例えば「挑戦的かどうか」「失敗を悔しがれるか」あるいは「キツいことを言われた時に反抗できるか」等々、特に喜怒哀楽の感情を出せるような子は、その素養を秘める傾向にありますし、ヤル気スイッチを有しているケースが多いように感じられます。

そういったタイプには、何らかの刺激を与えることでカチッと音がするようにスイッチが入ることも珍しくありません。

ヤル気スイッチの無い子には長期戦

では、ヤル気スイッチの無い子はもう諦めるしかないのかと言えば、実はそうでもありません。ただし、“急いては事を仕損じる”のことわざ通り、こちらとしても長期戦覚悟の根気が必要です。

何かの拍子でポンと入るべきスイッチがないからこそ、少しずつボルテージを上げていくイメージで、ジワジワと高め続けていくことが必要なのです。

ただし、ポイントは幾つかあります。

まずは講師との相性です。嫌いな先生の科目を好きになることが難しいのと同様に、好きな先生の科目であれば、今までよりも頑張れたり、言うことに素直になれたり、多少なりとも前向きに頑張れたりするものです。

そして的確な目標設定です。常に現状維持+20%程度の目標設定を繰り返し、“気が付けば伸びている”状態を維持し続けるのです。

そして、その結果を、一体となって全力で受け止め、喜怒哀楽を共有し合うこと。「自分の為にこんなにも喜んでくれるんだ」「こんなにも悔しがってくれるんだ」という感情が芽生えてくれば、それが次第に本人の熱量に変わっていくのです。

冒頭のようなお悩みを抱えて塾探しをされる場合には、こういった点もチェックポイントの一つにしてみてはいかがでしょうか?