コロナ禍で不透明な部分が残るものの、もうすぐ新年度を迎えます。
新受験生はもちろんのこと、新1・2年生も、それぞれが置かれた立場をしっかり認識し、心機一転、来るべき時への備えを開始するには絶好のタイミングです。
しかし、現実問題として何をどうすれば良いのでしょう?
受験生でさえ、まだ志望校や偏差値など、具体的にイメージを持てている方が少数派でしょうし、1・2年生は言うまでもありません。
そこで、つい先日返却されたばかりであろう、通知表≒内申点を軸に、目標設定をしてみましょう。

通知表には科目ごとに5段階の評定が並んでいますが、それらは大きくは2つの要素に分かれています。すなわち「学習成果」と「学習態度」です。
定期テストの結果と評定はどう関係するのか?
学習成果とは文字通り、学習した事項がどれだけ身についているのか、つまり定期テストの点数を指します。そして点数に対する評価が、保護者当時とは異なり絶対評価で評価されるところが、注意すべきポイントです。
内申評価基準 | ||
評定 | 定期テストの目安得点 | (参)昔は・・・ |
5 | 90~100点 | 最上位7% |
4 | 75~89点 | 上位24% |
3 | 50~74点 | 中位38% |
2 | 15~49点 | 下位24% |
1 | 0~14点 | 最下位7% |
保護者当時は何点を取ろうが、上から順に7%しか「5」はもらえませんでした。逆に何点取ろうとも、下位7%に甘んじれば「1」がつくという、まさに順位が評定に直結する相対評価制度でした。
一方で現在は、目安として90点以上取れば「5」がつく絶対評価ですので、極端な話、100人中100人が100点なのであれば、100人とも「5」がもらえるという、やりがいのある公平な制度になっているのです。
テストに際しては、「平均点以上!」などとアバウトな設定をするのではなく、「4にするために75点以上!」「5が欲しいから90点以上!」という具合に、より具体的な点数による目標設定を心がけましょう。
点数が全て??
ではテストで90点を取れば、あとは何をしても許されるのかと言えば、実はそれ以外の付加要素によって、±の加点・減点がされるケースもあります。
- 授業中の態度
- 提出物
- 実力テスト
- 学年順位
積極的に挙手できているか等。居眠りなどは言語道断!
特にテスト期間に課されるワークやノートの提出は絶対に期限厳守!
教育委員会主催の実力テストの結果も、科目や担任によっては加味されるケースも有。
平均点が極端に低くなった場合などに救済処置として参考にされるケース有。
特に提出物の類は要注意です。過去には90点前後の点数を獲得していたにも関わらず、ノートやワークを期限までに提出できなかったがゆえに、「3」しかつかなったという事例もあります。
テスト範囲などが発表された際には、範囲表のコピーを冷蔵庫に張り付けるなどして、家族一丸で管理し、そして計画的に実行するようにしましょう!