先週末で3年生が卒業式を迎え、いよいよ次は現2年生が“受験生”としてのシーズンを迎えます。
しかし、まだ部活もありますし、急に生活の何かが変わるわけでもなく、いきなり「さぁ!受験生よ!」と言われてもピンと来ないというのも率直なところでしょう。
かといって、いざその時が来てからでは手遅れになりかねません。特に近年は公立高校の難易度が総じて上昇傾向にありますし、大学入試改革の影響を受けてか付属高校人気も高まっています。さらにはそういった不安から、柔軟な進路指導をしてくれるイメージのある私立高校も年々そのハードルが上がってきています。
ここ数年で起きている地殻変動とも言える変化に対応するには、“いつから切り替えるか”という考え方ではなく、少しずつでも段階的にギアチェンジしていくという継続性のある考え方が必要なのです。
では、どういったタイミングごとに、どうギアチェンジしていけば良いのか。特に夏までを一つの区切りとして、主なトピックスと共に確認していきましょう。
・第1回北辰テスト
北辰テストでは、実際の試験に近い構成やレベルの問題に取り組むことになり、偏差値などの指標も算出されます。
しかし、この時期の受験生にとってはもう一つ大きな意味を持つことがあります。それは志望校です。
北辰テストには志望校記入欄が4つあり、その判定も含め、ここで初めて、明確に自分の進路を意識することになるのです。
偏差値や内申点など、必要となる目安学力と現状とのギャップを認識することは、大切なギアチェンジの一歩です。
・中間テスト
公立高校入試はもちろんのこと、私立高校入試においても、内申点は推薦基準としての重要な側面を持ちます。
つまり内申点の重要資料となる定期テストの成否は、そのまま受験における成否に置き換えて考えるべき事案なのです。
・第2回北辰テスト
・期末テスト
6月は部活動の最後の大会もあり、また修学旅行を企画している中学校もあったりします。いわば中学生活の一つのハイライトとも言える月です。
しかし学業面においては期末テストも控えており、特に中間テストがイマイチだった場合にはリベンジが至上命題になってきます。
受験生として、場合によっては未来を左右しかねないテストになる重みを感じながら過ごすべき1か月と言えるでしょう。
・第3回北辰テスト
・公立高校内申基準が公表
北辰テストが本格化し、1学期の評定も確定。さらには公立高校の内申基準も公開されます。
このタイミングで、少しずつ日々の学習習慣から見直し、長時間学習にも耐えられるスタンスを構築していきます。
目安としては夏休みが始まるまでに、最低でも毎日3時間以上の学習習慣は構築しておきたいところです。