いよいよ中3生は卒業式。伴って2年生は新3年生として受験年度を迎え、もちろん1年生は2年生、小学6年生も中学へと進学です。
こうした時期には新たに通塾を検討される方も多いですが、ズバリ、塾に行けば成績が上がるというものでもありません。
そこで、Manavoを運営する個別指導「こだわり」塾の講師陣に、あくまでも講師目線と自身の体験から、塾をどう使えば成績が上がると考えるのか、聞いてみました。
講師になって感じる「こんな生徒は伸びる!」
圧倒的に多くの票を集めたのは「宿題など課されたことをちゃんとやる子」でした。
授業の内容をきちんと復習できる習慣があればこそ、授業内容の定着も図れるというもの。至極もっともな意見であると同時に、ちゃんとやれていない子がどれほどいるかという講師の悩みも垣間見える意見でした。
他にも「質問のできる積極性」「目標が明確」などの意見がある中、変わったところでは「字が丁寧」「国語力がある子」といったものも。
前者が学習に臨むうえでの基本スタンスを、後者は幼少期から培ってきた学習習慣を暗に示しているものと考えることもできますが、いずれにしても、一朝一夕に成績UPは望めないからこそ、より長期的な視点での取り組みが不可欠だとも言えるでしょう。
いずれも概念的なところがありますが、成績UPには非常に重要なスタンスです。現場で直に接している講師陣は、目に見える現象以上に、本質的な部分での課題を肌で感じているようです。
塾の使い方のコツ
「自習室をどんどん活用すべき」といった意見を押さえ、ここで圧倒的な票を集めたのが「分からない問題だけでなく、勉強方法に関する質問を含め、先生と密にコミュニケーションを取ること」でした。
分からない問題が分かるようになるといった直接的な効果はもちろんですが、何をどのように勉強すべきかといった“勉強のやり方”に関する部分でも効果的ですし、名前や顔を覚えてくれることで気にかけてもらえるようになるという声も。
また、講師側の利点として、積極的に質問に来てくれれば、その生徒が何でつまずいているのかをより具体的に把握できるという声もありました。
(特に受験時に)やっておいて良かったこと
さすがに難関大の狭き門を突破してきた講師陣だけに、多様な意見がありましたが、特にイメージしやすいところでは次の2点でしょう。
一つ目は「学校見学に行く」というもの。自分に合う学校に出会えれば、志望校像が具体的になってモチベーションもUPしますし、逆に合わないと感じれば志望校候補が絞れるなど、メリットは多く挙げられます。中には1年生の時に文化祭に足を運んで志望校像を具体化していたという講師もいました。
二つ目は「定期テスト対策」。言うまでもなく、埼玉の公立高校入試は内申点の比重が大きく、また1年生の内容から評価対象になります。また、近年人気の付属校推薦を狙うにも、その出願基準は内申点です。いずれのルートを狙うにしても、内申点の評価基準となる定期テストで結果を追求することは、受験勉強としても非常に意義深いものなのです。
(特に受験時に)やっておけば良かったこと
ここで7割以上もの圧倒的な票を集めたのが「英単語などの暗記モノは早期にしっかりと」でした。
一度に何十何百と覚えられるものでもないだけに、日々の地道な蓄積が求められる事項です。逆に地道であるがゆえに避けがちな事項でもあります。特に英語は中学の基本ができていれば、そのまま高校に進んでも通用する部分が大きく、精鋭ぞろいのこだわり講師陣でさえも、一様に嫌いな暗記から逃げるべきではなかったとの後悔をしているようです。
印象に残っている受験期の思い出
「12月におたふく風邪にかかって2週間近く勉強できなかった」
「眠いけどもう少し頑張りたいという時に窓を全開にして部屋を寒くした」
といった、受験生らしいエピソードが相次いだ一方で、「合格した時に先生がたが本気で喜んでくれたこと」といった声も。
受験は時に孤独を感じることも多いですが、一人で頑張っているわけではないと感じられた者は強くなれますし、より感謝の念を持つこともできます。そういった経験値が人として成長させてくれるという観点からも、受験が持つことの意義は大きいのかも知れませんね。