2019公立高校入試 傾向概略

2月28日に実施された埼玉県公立高校入試。今年も数学と英語で「学力検査問題」と「学校選択問題」の2種類が実施されました。昨年までは新傾向の出題が続いたことで、各方面に大きな驚きを伴う結果が続きましたが、国理社を含め、今年も傾向に変化はあったのでしょうか。科目毎にポイントをご紹介していきます。

英語(学力検査問題)

  • 難易度:例年並み(昨年度平均点55.9点)
  • 総括:
    大問構成も出題形式も概ね例年通りで、過去問などでしっかり対策をしていれば取り組みやすい内容だった。
  • 注目ポイント:
    リスニングが英問形式に!英答の問題もあり、より実戦的な英語力が問われるように。

数学(学力検査問題)

  • 難易度:例年並み(昨年度平均点44.0点)
  • 総括:
    大問構成も例年通りだが、2年連続出題の「規則性」が出題されないなど、傾向としては多少変化あり。
  • 注目ポイント:
    図形分野の出題比率が高くなっており、当分野の対策が得点力強化のポイントに!?

国語

  • 難易度:例年並み(昨年度平均点52.8点)
  • 総括:
    大問構成に変化はない。例年通り文章量が非常に多く、速読力と精読力の両立が求められる内容となっている。
  • 注目ポイント:
    大問2で新傾向の出題があり、一層限られた時間で適確に読み取る力が問われるように。

理科

  • 難易度:やや難化(昨年度平均点51.7点)
  • 総括:
    資料の量、記述量ともに大幅に増加しており、適確に問題文を理解しまとめる力が、より求められるように。
  • 注目ポイント:
    一連の大学入試改革に伴う新傾向の影響を最も強く受けている科目。今後もより実践的な出題傾向に!?

社会

  • 難易度:例年通り(昨年度平均点55.9点)
  • 総括:
    大問構成、出題内容、難易度ともに例年通りで、最も安定傾向にある科目。
  • 注目ポイント:
    サッカーW杯出場国に関連する問題が出題された。今後も時事に関する出題には要注目!

英語(学校選択問題)

  • 難易度:例年並み(昨年度平均点58.9点)
  • 総括:
    大問3で「環境問題」、英作文で「科学情報系」のテーマが出題されるなど、概念自体が難しいテーマが今年も出題された。
  • 注目ポイント:
    難易度は高いものの、受験者層を考慮すれば差はつきにくいレベル。記述力の差が得点差に直結!

数学(学校選択問題)

  • 難易度:やや難化(昨年度平均点43.7点)
  • 総括:
    記述配点が昨年比11点増。パターン的に解法を覚えるのではなく、思考力を鍛える必要性が益々増している。
  • 注目ポイント:
    全体に難易度が高く、取るべき問題を手堅く取りきる正確性が重要。