受験シーズンも真っ盛り。受験生でなくとも、中学生は学年末テストが近づいているタイミングでもあり、子供の学習状況に対して少なからずピリピリしてくるのも、それもまた親心というものです。
しかし、勉強もせずスマホ片手に遊び惚けている姿を目にし、「勉強しなさい!」とガミガミ言ったところで、ケンカに発展するか無視されるかがオチ。机に向かったところで成果の得られる時間を過ごせているかは微妙なところでしょう。
とは言え、そのまま放置しているわけにもいかない親の心理として、いかに子供の勉強に関わっていくかは永遠のテーマとも言えるものです。
そこで、Manavoを運営する個別指導「こだわり」塾での事例や、実際に成果を上げた高学歴集団へのアンケートをもとに、どういった関わり方をしていけば良いのかのポイントについて確認していきましょう。
スケジュール管理
受験生はもちろん、1・2年生にとっても、いつテストがあり、そしてどんな準備をしなければいけないのか、スケジュール管理は“準備”フェーズにおける最重要テーマです。
特に受験に至るプロセスにおいて非常に大きな位置を占める内申点は、定期テストでの点数以外にも、提出物を期限にちゃんと提出しているかといった要素も考慮されます。
一方でまだ10代前半の内から、そういったスケジュール感を持てている方がむしろ少数派。テスト期間に限らず、計画性を持って取り組んでいけるようサポートしていきましょう。
- テスト日程は新年度のタイミングでしっかり確認!
- 定期テスト範囲が発表されたら、テスト範囲だけでなく提出物についても要チェック!
大きなニンジンよりもプロセスをホメる!
ヤル気が出ないならニンジンをぶら下げて・・・というのは、昔から使われてきた常套手段とも言うべきものですが、残念ながらその効果は非常に限定的で、仮にその瞬間はうまくいっても、その後の継続性を欠いて結局同じことを繰り返すオチになるケースが大半です。
ここで意識して欲しいのが、「大きなニンジンよりもプロセスをホメる」です。
心理学的にも実証されていることですが、最後に大きなニンジンが待っていると思うよりも、小さくても頻度良くニンジンを得られる方が、人は頑張れるようにできています。
そもそも今まで頑張ったことがない子が、大きなニンジンをぶら下げられたからといって、果たしてそこに辿り着く上での“適切なアプローチ”を“継続”することができるでしょうか?
まずは、“今日30分頑張ったこと”をしっかり認めてあげることから始めてみましょう。
- 些細なことでも、頑張ったことを認め、都度ホメる!
- ニンジンをぶら下げる時には、どうやってそれを獲得するかのアプローチも一緒に考える!
説教よりも応援団
「こっちだってガミガミと言いたくはないのに、つい・・・」と後悔にさいなまれるのも年頃の子を持つ親の“あるある”ですが、それでも頭ごなしの口出しは絶対NGです。
子の心理としては、親の目にどう映ろうが「自分なりにやっている」というのが本音です。仮に行動が伴っていなかったとしても、「やろうとしている」「やらなければと思っている」ところにアレコレ言われれば、デリケートな年頃の心理として素直に受け入れることはできなくなってしまいます。
そこで、まずは小さな事からルールを決め、それを基準にやれたかどうかを一緒に確認するようにしましょう。
例えば“毎日ワーク1ページ”からのスタートでも良いので、それができていれば認めてあげましょう。逆にできていなければ、どうやって遅れを取り戻すのかを一緒に考えてあげましょう。
- 子供のメンタルは脆く、デリケート。怒ったところで百害あって一利なし。
- 喜怒哀楽は一緒に共有する。結果が出た時は一緒に喜び、出なかった時は一緒に悔しがり、一緒に立て直しの計画を考える!
親も一緒に頑張る
やれやれと言ったそばから、親がテレビにスマホにでは説得力はありません。子供は親の努力している姿を分かりやすい形で見たことがないので、「偉そうに言ってるクセに自分は遊んでるじゃん」と思ってしまうのも、むしろ普通のことです。だからこそ、努力したり勉強することに孤独を感じたり苦痛を感じてしまうのです。
そこで、親も一緒に検定や資格を受けてみるなど、一緒に頑張る伴走者としての姿を示すのはいかがでしょう。あるいはめぼしいものがなければ、何かしらの約束ごとでも大丈夫です。
一緒に頑張り、一緒に結果を共有し合えれば、喜びも悔しさも、もちろん効果も2倍増しです。
- 親も自分を律し、頑張っている姿を見せる。
- 共に目標と結果を共有する。
一緒に高校や大学巡り
高学歴者向けアンケートの結果を見ても、結果を出す人は早期に目標を具体化しているケースが目立ちます。
特に受験は、“志望校”という具体的な目標を描きやすい側面がありますので、学年は関係なく、早いうちから将来の志望校をイメージすることが効果的です。
例えば学園祭や文化祭など、学校開放の行事には、親子で積極的に足を運んでみましょう。憧れが目標に変わることが、最も自然で、効果的なモチベーションアップの方法です。
- 学園祭や文化祭に親子で参加してみましょう!
- 「楽しそう!」「先輩の姿に憧れる!」「ここに行きたい!」と、肌で感じさせる!