学年末テストまで1か月!学年評定大逆転はまだ可能?

当記事公開時点で、領中の学年末テストまで1か月、南中は3週間を、それぞれ切ることになります。

学年評定=将来の内申点の重要性は言うまでもないことですが、そもそも、1年に5回ある定期テストの内の1回に過ぎない学年末テストの結果が、果たしてどれほどのインパクトを持つものなのでしょうか。

中には1・2学期も良かったからと安心を通り越して油断してしまっている方や、逆に悪かったからと諦めの境地に至っている方もおられるかもしれませんが、Manavoを運営する個別指導「こだわり」塾では、この1回のテストが壮絶な泣きor笑いをもたらすシーンを何度も目撃してきました。

では、具体的にどういうことなのか見ていきましょう。

そもそも内申点って?

内申点とは、通知表の評定をもとに算出される点数のことです。
その存在感を痛感することになるのは受験生になった時。私立高校の推薦基準になるだけでなく、公立高校受験においても、1~3年生までの全ての学年評定が内申点として本試験の点数に上乗せされ、その合計点で合否を決定されます。
公立高校選抜基準発表!内申点の考え方を再確認

内申点ってどう決まるの

上記の通り、通知表の評定がもとになるわけですが、その通知表の評定のベースとなるのが、定期テストの点数です。そして、特に親世代当時と決定的に異なるのは、その評価方法が“絶対評価”となっていることです。

以前は相対評価だったため、例えば上位10%が「5」という具合に、一定の評定を取れる枠が限定されていたため、点数よりもむしろ学年順位の方が指標としては重視されていました。

一方で絶対評価となった現在では、その枠の概念がなくなり、代わりにどれだけ努力したかの指標、つまり点数が重視されるようになりました。

極端な例ですが、100人中100人が100点ならば、100人とも「5」のつくチャンスがあるというのが現在の評価制度なのです。

注意!90点を取ったのに通知表が“3”!?
絶対評価とは言え、点数のみで決まるわけではありません。実際には、提出物をちゃんと出しているか、授業中の態度はどうかなど、定性的な部分も±αの評価対象になってきますので、間違っても「テストで点取れば問題ないでしょ」などと高を括るようなことはないようにしましょう。

泣いた先輩と笑った先輩

では、最初のお題に戻って、実際に学年末テストが内申点にもたらす影響について、実在する2人の先輩の事例で考えてみましょう。

Aさん
1学期 2学期 3学期
中間 期末 中間 期末 学年末
92点 82点 91点 85点 65点
Bさん
1学期 2学期 3学期
中間 期末 中間 期末 学年末
65点 67点 87点 85点 95点
2学期を終えた段階では、圧倒的にAさんの安定感が際立っています。毎回安定して得点を重ね、2学期までの平均点は87.5点。十分に「5」の期待できる水準です。

一方のBさんは、特に1学期のつまずきが影響し、2学期までの平均点は76点。「4」の期待もあるものの・・・といったところでしょうか。

しかし、学年末テストの結果を受けて状況は一変します。Aさんの平均点は83点で、これではよほどのことがない限り「5」は望み薄です。一方でBさんは80点となり「4」の期待が一気に膨らみます。

どちらも同じ「4」かも知れませんが、その過程を思えば意味するところは大きく異なってきます。

1年間の積み重ねをふいにしないためにも、あるいは逆に、過去の失敗を取り戻すためにも、この学年末テストは1年の集大成を見せる勢いで取り組みましょう!